日本海側の大きな山魂
      
2001.6.23/単独
             
暑寒コース「暑寒荘〜佐上台〜屏風岩〜暑寒別岳」


暑寒別岳は、道北の日本海寄りにあり、冬季の季節風がこの地方に大量の雪を降らせ、夏遅くまで豊富な残雪を見せる奥深い大きな山容を誇る山である。
 暗夜、増毛町から暑寒別岳登山口の標識を間違え林道の行き止まりを引き返しながら、暑寒山荘の駐車場に到着すると深夜であり車中泊。
 翌早朝、暑寒山荘泊まりのガイドとGPの登山準備に目覚め、朝食中に山荘周辺の景観はと!!西暑寒別岳が高く聳え、周辺は、渓流を利用した公園として整備され、増毛町から奥深き山であるが登山口の駐車場まで完全舗装であり、増毛町の暑寒別岳に対する熱意が感じられ、登山口としては道内屈指の施設整備が充実している山でもある。
 人気のない暑寒山荘前の池の畔にある入山ポストに記帳して、公園内の渓流沿いの急登登山道から緩やかな旧林道に出ると緑と快晴の太陽の光が早朝に清々しさを与えてくれ、時折タケノコ採りには驚かされる。
林道から一本道の登山道に入るも頂上までは、広い道が続き、地元山岳会の努力と苦労には頭が下がる思いである。
 快適な登山道に汗が流れ落ち、長時間の緩やかな道も傾斜を増すと蚊とブヨの軍団が凄まじく、休憩も出来ない程であり、風通しの良い場所へと一気に高度を上げ、一合目からの標識も七合目を過ぎ雪渓を越えて「滝見の台」岩場に飛び出ると暑寒別岳一体の山が一望され、山肌に沢山の残雪と緑のコントラストが青空の下に見事に広がり、冷たい程の風が心地よい。
 暑寒別岳へと続く道は、非常に急峻で一直線に延びて大きな景観を見せると思いながらスケッチをゆっくりと描く。
 コルからは見上げる程の斜面で、八合目・九合目の標識を過ぎるとロープが張られた岩場と滑りやすい土斜面に高度を面白い程に上げ、突然平坦な台地に出ると「お花畑」、正面の台地端にこんもりとした暑寒別岳頂上が見える。
 広大な丘陵感に箸別コース分岐を過ぎ、登山の最も充実した時間にゆっくりと高山植物に囲まれ、心地よい風を全身で感じながら快適な空間の広がりを楽しむ。
 暑寒別岳頂上は、岩場で羅針盤形状の山案内に羊蹄山・大雪山を探すも識別出来ないが、眼前には残雪の迫力ある鋭峰の群別岳・眼下に雨竜沼の湖沼群の輝き、そして日本海と時間を忘れて、快晴の太陽を浴びながら堪能する。
 下山にかかるが、お花畑の小さな花は美しい色彩を頂上部の平坦台地に見せ、箸別コースは特に花が素晴らしいとの事であり、七月初旬に機会があれば訪れて見たいものである。
 景観のない長い尾根筋の道に終わりを告げて公園登山道終点の広場は夏を感じさせる陽気に大きな山に登れたことに感謝し、日本海の国道から振り返ると暑寒別岳一連の山並が残雪を見せる。


@ 扇風岩付近から頂上へのピーク
A 頂上から奥徳富岳と群別岳
B 西暑寒別岳
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