変化に富んだ景観
        
2002.7.6/単独      
              
1296M
ペンケペタン川コース「南暑寒荘〜白竜ノ滝〜雨竜沼湿原〜展望台〜南暑寒岳」


 南暑寒岳は、山麓に北海道の尾瀬と言われる湿原地帯を抱える魅力ある山で、道北の雄峰「暑寒別岳」と並び比較的知名度の高い山であり、深夜国道275号線に雨竜町のハイヤー会社がある交差点の標識に従い右折して、舗装道路を11Km程直進すると右手に尾白利加ダム事務所先にゲートと橋があり、ここからは林道となり14Km程の林道には時折舗装部分も、林道終点には登山口となる南暑寒荘があり、深夜の駐車場で車中泊。
 翌早朝、山荘宿泊者が活動を始めた頃、管理棟で雨竜沼湿原環境美化整備協力金(200円)を支払い記帳後、施設整備の充実した公園から林道に入ると10分弱で正面に円山岩塔を背後にペンケペタン川の鉄製第1吊橋を渡ると登山道に入る。
 岩混じりの登山道が勾配を増すと白竜の滝分岐で滝道に入ると滝壺に36m落差のある水しぶきが涼しげと再び登山道に戻り、鉄製第2吊橋で少し揺れながら、沢筋が左手になると本格的な
登山道に変わり滑りやすい土質と石ころの登山道が勾配を増す。
 830m高点付近で沢と登山道を合わせると南暑寒岳への湿原終点まで高度差は40m程であり、台地の景観を感じて平坦な土道に雨竜沼湿原案内板を見ると広々とした湿原入り口で、ここまでは沢筋の湧き水等を含め水補給は十分できる。
 天候不順で湿原の視程が短く霞む中、木道に登山靴を響かせ静かな大きな空間に心が落ちつき、点在する小沼に花はと探すが…展望台・蛇行する小川を眺めると木道分岐点で時計回り矢印に従い引き続きガスに煙る木道に自然保護の重要性を認識し、整備努力には敬意を表したい。
 再び木道を合わせる分岐で南暑寒岳への登りに木製階段が展望台まで続き程なく955m高点に6号目標識があり、密生した背丈が高い熊笹の中に広い登山道が続き、展望のない時間帯に1120m地点付近からは高山植生に変化、1250m高点には草地の景観に黄色い花が咲き、更に石柱のある稜線に出て頂上と間違える感がして、右手へと方向変換して緩やかに登ると程なく小広く岩が点在する南暑寒岳頂上でガスに覆われて、暑寒別岳の残雪と初夏の景観は残念と下山すると静かだった湿原に団体さん等沢山の登山者と挨拶を交えるが南暑寒岳へは極端に少ないようである。
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