銀世界を循環縦走
岩内岳・雷電山・目国内岳への循環縦走をと旧岩内スキー場ロッジからの登山口指導標にスキー場斜面の草道にリフト支柱を左手に見て高度を上げ、正面に岩内岳と尾根筋を見る。
第2リフト支柱を左に背丈の高い樹木の本格的登山道に入リ、リフト終点からは岩内市街地・日本海の向こうに狩場山が白く高く映える。
頂上から派生する尾根への本格的登山道は春山の世界で七号目の標識が突然現れて九合目にはケルンがあり、砂礫登山道となり景観を阻むものはない。
頂上直下に、避難小屋が建ち雪面を渡ると岩内岳頂上部で展望が一気に広がり、静けさに腰を岩場に降ろすとニセコ連峰・羊蹄山が一線上に目国内岳のオベリスク・台地の頂上不明な雷電山等が緑と白のコントラストを見せ心躍る景観である。
雷電山への経路を確認し、一気に高度を下げ雪に埋もれた指導標が可愛いと雪田を繋ぎ幌別岳北西側から高度を下げ大雪田の広がりの中、雷電山を目標に少し孤独感があるも、快晴で迷子の心配はない!!と高度を多少上げて雷電岳南側のハイマツ帯に夏道登山道を発見、雪田から夏道へと広い台地に今一の展望度であるハイマツに囲まれた狭い地積の雷電岳頂上である!!
目国内岳へと雷電山を後にして再び大雪田を幌別岳へと最短距離で向かい夏道登山道に入り、分岐標識にて幌別岳頂上へと向かうもハイマツに阻まれ又雷電山同様大きな台地で展望も期待できずと幌別岳南斜面から正面の目国内岳へと一直線に高度を下げる……雄大な銀世界である。
沼地の河川部だろうか大きな雪穴が点在し、慎重に凹地部を抜け目国内岳への大斜面に取り付くも問題は頂上への経路選定を誤るとハイマツ等に阻止される可能性があるが、岩内岳から見ると北側に回り込めばと疎林に高度を上げる。
非常に暑い陽差しで日焼けが一層激しくなると右手にハイマツ群を見て低木のダケカンバ林を抜け一気に北側へと出て、切れ落ち気味の雪上を直進すると大岩群【オベリスク】の頂上であり、赤テープに従い岩稜隙を抜けると岩石の堆積が目国内岳頂上である。
精神的緊張と肉体的にも疲労度一杯状態で夏期ならばと考えしみじみと音のない広い世界を眺める。
帰路の岩内岳へと直線的に北へと向かい程なく雪面にあの頭だけを出した指導標を発見し、岩内岳への最後の登りにこの山行も実質終わりと気持ちを楽にして再び岩内岳頂上に立ち今日のロングルートに山容を眺め長時間の一人歩きであった。
@ 第1リフト終点から岩内岳
A 幌別岳
B 雷電山頂上
C 目国内岳から岩内岳
D 目国内岳頂上
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