高度感のある鋭峰
アイヌ語で「頭の尖った岩山」と呼ばれるように、その鋭角的な山容を誇り、山麓には、日本最北の不凍湖:支笏湖」と神秘的な「オコタンペ湖」を抱えて、登山道も変化に富んでいる。
夕暮れに支笏湖畔に到着するも残念ながら霧に隠れて山容を見ることができないまま湖畔で炊事し車中泊。
翌朝、国道沿いの「恵庭岳登山口」は、駐車場から始まり、涸れ沢沿いの砂防ダムに登山道を探して、暗い針葉樹林の緩やかな斜面が終わると、急斜面の直登が頂上までほぼ続き、大木の根張りと岩場を足かがりに高度を稼ぐ時間帯が続き体力の消耗度が著しい。
木々の隙間から天気に恵まれれば、眼下に支笏湖が望めるかもと……ひたすら直登が続き、赤土の急登にロ−プの連続を越えると、一気に展望が開けた「見晴台」であり、岩の露出した広場が
明るく眼前・眼下の爆裂火口の圧巻である景観を楽しみながら、カルデラ状の火口淵を右手に回り込む格好で、火口を半周する尾根コ−スに入ると、涼しげな落ち着いた雰囲気がGOODである。
急斜面の岩場等に足元を注意しながら、眼下に「オコタンペ湖」がひっそりと見えるはずと…霧に見上げるような岩塔の頂きを見ながらトラバ−スして、浅いルンゼの岩登りに緊張すると程なく恵庭岳頂上であり一面霧の世界…!!
本来ならば狭い岩の頂きは、高度感に札幌市内及び近郊の山々そして支笏湖の色が素晴らしいのだと………こんな山行もあると無人の高所を味わう。
下山にかかると静かな登りとは違い、一本道の登山道に大勢の登山者の声が響き下山する。
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