荒涼景観の山容
       
2001.11.24/単独
                1102M/1041M
   
「樽前錦岡道路口〜樽前山ヒュッテ〜.963〜風不死岳」


 支笏湖から道路標識案内「樽前山」に快適な砂利道の樽前錦岡線に入り、舗装に変わるT字路を直進すると樽前山7合目ヒュッテに至るが、道路拡幅工事のため車両進入禁止である。
 昨日のオロフレ峠もゲートからの歩きであったが、今回も3Km程の砂利道歩きと初冬の青空下に登山口となる七合目ヒュッテへと汗を流すと道路終点の広い屈曲点に駐車場とヒュッテのある「風不死岳」登山口である。
 登山者名簿には、樽前山方向は大勢の記入済みでも風不死岳への登山は極小とヒュッテ前から灌木を抜けると樽前山の外輪から派生する広大な斜面向こうに風不死岳が高く遠い。
 最盛期には見事であろう高山植物帯の緩やかな起伏を繰り返し、樽前山の裾野を回り込み.932高点分岐からの広い砂礫地の登山口標識から本格的な風不死岳への登りになる。
 灌木帯の岩斜面は急峻で鎖場もあるが順調に高度を上げて結節点ピークを越えるが、ここからが長く、岩場・熊笹・小ピークを繰り返して登山道に凍結した圧雪が続くと顕著な岩群を背景にしたピークが風不死岳頂上である。
 稜線端からは、支笏湖「3万年前の噴火により山の一部が吹き飛んだ後、水が溜まった陥没地形をカルデラと呼ばれ周囲の山を外輪山と呼ぶ」と鋭峰の恵庭岳が望まれ樽前山の溶岩ドームが黒々と横たわりBigな景観が黄金色の裾野を従え広がる。
 頂上を後にして引き続き淋しい時間帯に圧雪の登山道に転びながら陽差しを感じ.932高点直下分岐から東山へと索漠とした砂礫地の稜線歩きが続くと、眼下裾野に延びる登山道に初めて登山者を見ながら緩やかに高度を上げると砂礫地に風が吹き抜ける。
 索漠とした樽前山「9000年前に外輪山部分に生じた火山山頂には1909年に噴火し、直経450m高さ130mの溶岩ドームが現出し、全体の山容は三重式カルデラ」外輪山の台地と噴煙を見せる溶岩ドームの景観に自然の偉大さを感じつつ東山頂上に立ち、長い道のりだったと風不死岳を振り返り、この頂きを過ごす。
 下山路へと噴気孔への鞍部から外輪山腹をなだらかに切ると眼下に広大な樹海が見事であり、丸太階段に歩調を取りながら高度を下げベンチ広場を抜けると程なく登山口で、七合目ヒュッテ管理人との会話に宿泊については原則は夏季間は非常時のみで冬季は解放との事であり、工事作業を抜け長い砂利道を歩いて今年最後の無雪期登山を終える。
@ 風不死岳全景
A 風不死岳頂上部
B 樽前山(東山)
C 樽前山溶岩ドーム
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