同一山魂の二峰
徳舜瞥山とホロホロ山は、山麓から夫婦のように二つ並んで眺められ、春山の時期に挑戦と大滝村山側に国道453と平行する道から登山口標識に左折すると熊さんの標識に起点から○Kmの標示に本来の鉱山跡登山口まで3Kmであるが約1.2Km地点で除雪が未終了である。
林道歩きとスキーを背負いスキー跡を確認しつつ、林道雪面に汗を流すと分岐【直進は私有地】を左手へと山側には鉱山跡が見える。
1971年に閉山するまでは、日鉄徳舜瞥鉱山として年間50万トンもの褐鉄鉱を採掘していたが、資源枯渇と国鉄胆振線の廃止によって輸送困難ともなり時代の流れに廃鉱となった経緯がある。
建物と基礎部分のコンクリートが雪面にのぞかせて、往事を忍ぶと石碑のある広場でここが駐車場で夏場の登山口だろうと直進し、樹林帯に入ると乏しい踏み跡は融雪と松の木々等で完全に消えて地図と谷筋を眺めながら東南方向へと直進し、左手へと方向変換して急斜面に取り付き、コースは多少夏道と違っても尾根に出ると持参の赤テープ標示をしつつ、一気に急雪面の樹林帯に登ると明るい疎林の尾根にたどりつく。
徳舜瞥山方向へと右手尾根をたどると頂上部のハイマツ地帯が横に大きく広がり、右手斜面へと回り込み低木のダケカンバ帯から時折ハイマツ次いで岩場を踏むと程なく徳舜瞥岳頂上であり、素晴らしい景観が広がりを見せて間近のホロホロ山の銀世界・羊蹄山・ニセコ連峰等が鮮明である。
ホロホロ山へと急斜面を下り、尾根上の雪解けに時折夏道を見てホロホロ山への稜線北側から勝手気ままに高度を上げ岩場稜線に足をしっかり確保すると小広いホロホロ山頂上である。
確かにここから眺める徳舜瞥山はいい形をしていると静けさを楽しみ、スキーでホロホロ山北面直下を横切るように一気に高度を下げるも徳舜瞥山への雪面が急峻でトラバースし風の強い頂上に再び立つ。
風が一層強くなった徳舜瞥山をスキーを担いで灌木帯とハイマツ帯を抜けて高度を下げるとお楽しみの山スキー時間で固いバーンが心地良いが程なく疎林帯から密度の濃い樹林帯へと突入し、再びスキーを背負って赤テープ標示を回収しながら谷筋から明るい広場に出ると頭が出た登山標識が印象的と里は春ですよ!!
下山まで無人山行であったが天候にも恵まれ良い山行を楽しむ事ができた。
@ ホロホロ山から徳舜瞥山
A 徳舜瞥山からホロホロ山
B 林道未除雪点
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