積丹半島の最高峰
     
2003.08.24/単独
                
1297m

「積丹岳休憩所〜積丹岳〜余別岳(往復)」


 余別岳は、積丹半島の最高峰で、登山者で賑わう積丹岳からはどっしりとした魅力ある山容を遠望されるが、登山道はなく憧れの山であったが、昨年(2002年)に国土地理院による測量調査時に積丹岳から余別岳への刈り払いが実施されているとの情報もあり、待望の登頂である。
 積丹岳登山口へと道道229号線にて、風光明媚な海岸線から美国を過ぎて、小川橋(青色の橋)先に「登山道はこちら」の絵看板があり、山側へと左折して程なく舗装も終わり、道道229号線から2.4Km奥に積丹岳休憩所が建ち、トイレ・水場又小屋では宿泊もできる。
 何組の登山者が出発するのを朝食をとりながら見送り、積丹岳が海岸へと山麓を広げる緩やかな登山道に入ると、程なく3合目標識があり、朝の清々しさに心地よい汗が流れる。
 高度700mにフンベツ沢標識次いで涸沢に近い状態の小さな沢筋を2本越えて、展望もなく緩やかな斜面が続き、高度も少しずつしか上げられない辛抱の時間帯が続き、7合目標識を過ぎて標高970mのビリカ台で、初めて前方の景観が開けるも頂上へと続く、笹のこんもりとした稜線一部である。
 笹道に頂上直下の山腹を巻くように上がると正面の「積丹観音像」越しに一気に展望が開けて、更に右手に頂上標識が立つ岩稜の積丹岳頂上で懐かしいと感慨深く無人の山頂を味わう。
 余別岳直下に登山道も明確に見えると、積丹岳南西尾根へと枯死状態の白いハイマツ帯を抜けて、高度を落とすと刈り払いされた道は15cm程のネマガリダケと根曲の木々に足を取られながらも、この高密度の藪漕ぎは凄まじく
、刈り払いの作業努力に敬意を抱き起伏を繰り返す。
 岩稜部の1158Pの北東を切りながら大きく高度を下げると、正面の余別岳山容が大きく、最低コル1040mからの頂上までの標高差は、250m強である。
 ネマガリダケの密生する急登斜面に足を滑らせ、高度1210m付近からは、ハイマツ帯に変わると小広い頂上である。
頂上には
、一等三角点があり珊内岳と鋭く尖った鉞山に圧倒され又東南方向の眼下には沼も見え展望を楽しむも、帰路の積丹岳が遠いと実感する。
 頂上直下と頂上部ハイマツ帯に測量作業時に使用されたと思われる、残骸が放置されている光景に唖然とするも、この頂はこれらの作業努力により登頂できた面もあり複雑である。
 

積丹岳休憩所
登り 1時間50分
2時間30分
下り
積丹岳
1時間10分
余別岳

@ 積丹岳頂上部(積丹観音と余別岳)
A 余別岳と稜線
B 余別岳から鉞山
C 余別岳から積丹岳
D 余別岳頂上部の残骸 










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