平坦台地の頂上
     
2002.4.27/単独
                    薄別コース 
    
「宝来沢林道口〜大蛇ガ原〜無意根尻小屋〜テラス〜分岐〜無意根山(往復)」


無意根山は、昨年の秋に妹と妹の娘さんとで晩秋に元山コースの豊羽鉱山から挑戦したが、頂上を目前にして強風とミゾレと悪天候に断念した山であり、今回で二度目と薄別コースから春山の時期に単独で頂上を目指す。
 無意根山は、札幌から定山渓を抜けて4Km程中山峠へと向かうと左手の熊牧場反対側に「無意根山登山口」標識が立ち、林道入口標識から5.5Kmの林道は2Km程行くと雪が林道を覆いここからは徒歩である。
 薄いスキー跡が要所に見えて林道は土部分と雪部分が半分で、斜面が一部崩壊し岩石等が林道を完全に覆う景観に変わると登山ポストがあり、ここが実質の登山口である。
 左手に沢筋を確認しつつ深い針葉樹林帯に入り、周囲の地形と地図を眺め要所に赤テープ標示をしながら起伏ある雪面に高度を序々に上げると平坦開豁地に明るい陽差しが映える「大蛇ガ原」である
 登山著書では、晩夏にはワタスゲが一面に咲く美しい湿原とあるが、春山の季節は銀世界であり、再び登りにかかると北海道大学の看板のある「無意根尻小屋」がひっそり無人の景観を助長する。
 眼前には無意根山頂上部へと連なる長い稜線と雪壁断崖が行く手を阻むかのように威圧する景観である。
 左へと方向変換して急斜面の壁を慎重に登り詰めるとテラスに出て、疎林の低灌木地帯は無意根山頂稜部を背後にして大きくゆったりとして雪田の景観を見せる。
 広大な雪面に下山時のスキールートを思い巡らせて、のんびりとした時間帯に高度を順調に上げ、頂稜部稜線立つと元山コース側ののびやか地形が眼下に広がるが人気はない。
 比較的広い尾根筋を左手へと頂上へと向かうと元山からのスキー跡を発見して、頂上はと緩やかな起伏を繰り返すと過去は南側台端が頂上部であったが手前250m北側に変更となった経緯の無意根山最高点は春の陽気である。
 展望はさすがに札幌周辺第2番目の標高を誇るだけあり、羊蹄山等そして頂上部からテラスへの雪面が広がり、大望のスキーと頂上から元山コース分岐手前を経てテラスへと自由に気持ち良く2本滑り下山する。
 林道に出ると同年輩の男性と会い「羊蹄山の山スキーは駄目でと……」との事、今年はどこも雪溶けが早い!!  
@ 無意根尻小屋
A テラスから無意根山
B 余市岳
C 頂上

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