羊蹄山と並ぶ展峰
尻別岳は、羊蹄山の南東に位置して周囲山麓から眺めら1100級の独立峰的に聳える山であり、登山コースは、喜茂別町側と留寿都側そして頂上には京極コースとあったが、私は一般的な喜茂別町コースでの登頂した。
登山口へと喜茂別町から国道276号線で倶知安方面に入ると直ぐに尻別川に架かる「相川橋」の先100mに山側へと斜めの砂利道があるも登山標識は見えにくい。
夏草が覆う林道を1.8Km程行くと直角に曲がる手前に駐車した地点が夏山ガイドブックによれば一合目手前付近で標高は360mであり、この先4WDならば3合目まで進入できそうであるが、泥流での凹部分もあり要所が悪路である。
緩やかな林道を歩き始めて2合目標識を過ぎると尻別岳が霧に霞みながらも山容を見せてくれ、樹林帯に入り明るい台地の送電線広場から再びの樹林帯が9合目付近まで続く。
3合目標識の先からは、直ぐに林道も自然消滅して、傾斜も強まり○合目標識と数えながら、高度を上げると下り用の滑り止めロープも随所にあり、7号目を越える頃から尾根筋景観に変わり、8合目と岩のある9合目からは顕著な尾根筋に高度感を覚えると喜茂別町が眼下に広がる。
岩基部を2回程に回り込み、傾斜が緩くなった笹道に変わると頂上が近く、何やら賑やかな声が響くと明るい頂上である。
山頂での憩いを楽しむには快適な芝生の小広い頂上部で、沢山の子供達と先生に訪ねると「三ノ原小学校」の全校生徒(25程)の総合学習であろうか、賑やかに昼食中である。
頂上からの羊蹄山展望を期待したが広い笹台地の頂上部のみで、残念と振り返ると恵庭岳・無意根山・余市岳等が展望されて、一緒の食事中に先生に訪ねると、「尻別岳・貫気別岳そして羊蹄山の途中まで」と3箇所の登山学習を実施しているとの事で、自分の努力の成果が登頂との形で現れる学習は今の子供達には必要かとはしゃぐ子供達を見つめる。
下山路のナナカマドも少し色付いて秋の足音を感じさせる道央の山でした。
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2.5合目から尻別岳山容
A 8合目から喜茂別町
B 頂上部(三ノ原小学校の生徒さん)
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