ブナの北限!静峰
    
2003.09.01/単独
                     
892m

「林道登山口〜504高地〜830高地〜789高地〜幌別岳頂上(往復)


 幌別岳は、蘭越町東約13Kmに位置する900m弱の山であり、尻別川を境にニセコ連峰と対峙して、登山道はないが、Sa氏「一人歩きの北海道百名山」にて、近年測量作業の現地調査作業の刈り払い跡を利用して登頂したと知り計画する。
 昨日の「鉞山オフミ」に参加し、登山口へと蘭越町の東隣町である名駒町から尻別川支流の目名川沿いに700m程南下し「つばめ橋」手前から右折し、林道を4.4Km行くと終点付近が少し荒れた先が林道の終点である。

 登山道の取り付きは、地図上では沢
沿いと直接尾根への2本あるが後者に入り、ツバメの沢川の音を聞きながら標示テープもある作業道跡を辿り、尾根筋に上がる標高400m付近から振り返ると尻別川が大きく蛇行し、平野越しに山並みが広がる。
 尾根筋の勾配は、一定に強く標高500m付近まで続いた作業道歩きも本格的な尾根登山道に変わり、緑豊かな植生に標高590m付近に分岐があり、下方コースに「ブナの北限」標識がある。
 このコースで最も気持ちが良く、ブナの樹木の葉を太陽に透かしながら樹林を抜け、830高地へと向かうとネマガリダケが出現する。
 830高地に上がると景観が一変するたおやかな台地尾根が続き、幌別岳へと端正な登山道筋が映え、799高地へと凹地に高度を下げ、ネマガリダケのトンネルに登り返し、ハイマツ帯を抜けると頂上正面に登山道が延びる。

 引き続くネマガリダケに足を取られながら、緩やかに高度を上げると展望に制限を受ける小広い幌別岳頂上で一等三角点がある。
 下山しつつ、刈り払い後の登山者も少ないようであり、放置すればこの登山道もここ2〜3年で笹道になるだろうと、再び足を滑らせながら下山口に辿り着く。
 備考:この幌別岳には、登山道に「ブナの北限」とあるが、南20Km程の黒松内町は「ブナの里」で知られ、行政も力を入れているが、まとまったブナ林が「北限のブナの里」として昭和3年に史蹟名勝天然記念物に指定されており、この幌別岳のブナの北限には、木々が点在すると言う事でしょう…いずれにしても尻別川がブナの境界なのでしょうか!!。

登り 林道終点登山口 下り
1時間15分 50分
830高地
1時間05分 55分
幌別岳

@ 830高地から799高地
A 799高地から頂上部
B 頂上直下から799高地方向
C 幌別岳頂上

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