低山ながら展望の秀山
       
2003.09.02/単独
                      
714m

「太陽の園登山口〜伊達紋別岳頂上」(往復)


 伊達紋別岳(紋別岳)は、気温温暖な伊達市の東側に位置して、市街地近傍に聳え親しまれている山であるが、近年(2000年)に登山道が開かれ、「伊達歩くスキー協会」の努力により登山道の刈り払いも行われ、山開きは5月上旬と道内では最も早い時期に行われている。
 登山口は、伊達市東方の山麓に知的障害者のための総合援護施設「道立太陽の園」の管理棟横にあり、登山口付近に登山者専用の駐車場もある。
 朽ち果てた登山口標識により、果樹園の良く踏まれた登山道に入り、カラマツ林に作業道を2本横断すると登山届ポストがあり、1合目が始まる。
 樹林帯に一定の急登が直線的に続くと尾根歩きに変わり、3合目過ぎの標高415m付近の「一望台」からは洞爺湖・有珠山・羊蹄山等の展望が開けた休憩ポイントである。
 非常に歩きやすい登山道が続き、左手の頂上部と前紋別岳から派生する尾根斜面の笹原が見事に映えて、7合目に上がると突然の展望が一気に広がり、稀布岳又前紋別岳等の稜線と明るい空間が印象的である「いっぷく広場」でベンチもある。
 快適な稜線歩きに起伏を繰り返すと8合目手前に「みはらし台」そして前紋別岳があり、眼下に噴火湾と伊達市の景観が快適さを助長する。
 紋別岳へと緩やかなアップダウンを繰り返して、頂上へと笹道を緩やかに登ると「鐘」と標石がある小広い伊達紋別岳頂上である。
 頂きからは、駒ヶ岳・洞爺湖・有珠山・羊蹄山等が大きな空間に広がり、実に爽快な気分に浸れる展望の秀山である。
 下山途中に稀布岳の凄味のある山容に興味を覚え、沢筋と険しい尾根ルートを追いながら高度を下げて、7合目からの樹林帯尾根に入るとエゾリスを2匹発見、その中の一匹が木に登り顔だけを葉っぱに隠してこちらを見ていて可愛いものである。
 この山は、低山ながら展望に優れた良山で、山登りの楽しさを教えてくれる山である。

太陽の園登山口
登り 1時間35分 1時間05分 下り
伊達民別岳頂上

@ 太陽の園登山口
A 7合目から前紋別岳
B 前紋別岳から7合目と噴火湾・伊達市
C 山頂部
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