苔が美観の沢から尖峰
       
2003.09.17/単独
                 
1307m

「然別18林班林道〜ピシカチナイ沢川〜ピシカチナイ山頂上〜最高点(往復)」


 ピシカチナイ山は、東大雪にあり然別湖東の新得町と鹿追町の境界に聳える山であり、この山名を知る事になったのは、Sa氏HP「一人歩きの北海道百名山」とSa氏とHiさんHP「地図かガイドの山歩き」であり、特に興味を抱いたのはピシカチナイ山に隣接する南西の尖った山容と標高が本峰より高いとあり、計画する。
 登山口へと然別湖次いで北瓜幕から道道088号線で菅野温泉へとシイシカリベツ川沿いに向かうと砂利道に変わり、古ぼけた「朝日橋」先に山火事注意の大看板横に林道がある。
 整備された林道を然別18林班林道標識に右折して、道道088号線から6Km弱に小広場があり、車両6台程駐車可能であるが、伐採作業の阻害になれば、手前700m付近に明るい広場がある。
 林道は、更に延びて伐採集積場を2箇所過ぎた付近から林道を降りてピシカチナイ沢に入渓するが、標高は950mもあり、頂上までの標高差は350m程である。
 沢筋は、終始狭く又浅く倒木と岩に苔が映えて非常に美観であり、昨日までの日高2
山の沢とは全く様相を事にして、滝もなく心和む沢筋が続く。
 高度が上がらない谷筋に時間が流れると時折に沢分岐もあるが、忠実に隘路
を辿ると1125mで一旦水枯れとなるが、1140mで再び水量が出現するも直ぐに枯沢となり、次第に薄い笹が覆う。
 沢筋形状も1190mで消えて、正面にはピチカシナイ山の北側合流斜面が頂上部へと中程度の藪斜面が特徴もなく広がる。
 空際に浮かぶ稜線方向へと高度を一気に上げるとピシカチナイ山東側の小さなコルに出て、薄い踏み跡を辿ると顕著な特色ある最高点の尖りに驚く。

 ハイマツ尾根の延線の感に標石のある「ピチカシナイ山」頂上は木々に視界を一部制限されている。
 最高点へと踏み跡を辿り、コル部へと高度を下げて岩場の下を抜けて、一気に細い岩稜を辿ると高度感があり、ハイマツがなければ結構な高所に気を使うだろうと短時間に狭く細い最高点に立つ。
 地
形図では、ピシカチナイ山の標高は1307mであり、ここ最高点には標石も標識もないが、標高はGPSでは、1319mと12m高い数字であり、定かではないが、何れにしても最高点である。
 紅葉景観に静かなる高所を味わい、往路を辿り下山しつつ、この山は標高差も少なく、沢歩きと呼べないかも知れないが、苔模様が終始美しく、山容も特徴があり、軽易に楽しめる山と実感する。
 下山後、菅野温泉(1000円)と然別北岸野営場(入浴料随意)の沢を見ながらの露天風呂に浸り、中日高を含めた3日間の山行(中ノ岳・ピラトコミ山)を振り返る。

参照としたHP
 
★Sa氏「一人歩きの北海道百名山」と
 ★Sa氏とHiさん「地図かガイドの山歩き
@ 最高点
A 最高点からピチカシナイ山
B 沢筋景観

林道駐車場
登り 10分 下り

1時間30分

入渓地点
1時間50分
ピシカチナイ山
20分
最高点

HOME MAP