好展望の低山
   
2001.9.23/単独
           
スカイライン遊歩道「展望台登山口〜.940〜屏風岩〜藻琴山」


藻琴山は、火口湖の屈斜路湖を見下ろし、湖と知床半島・斜里岳・雌阿寒岳等への展望が良く容易に登れる低山である。
 深夜、網走市を過ぎ東藻琴へと向かうと緩やかな登りの道路沿い右手に銀嶺山荘が夜の眠りの中にほのかな灯りを見せて建ち、畑道に入ると程なくゲートがあり「鹿進入防止柵で開閉は自由」と参考の為に確認し、最も容易に登れる藻琴山駐車場に移動し車中泊。
 翌早朝、冷気に雲海が広がり、目覚めの知床の峰々から斜里岳と雌・雄阿寒岳等が黒々と鮮明に広がり日の出直前であり、カメラを構える姿が散見されてポイントと知る。
 斜里岳の右手に太陽が昇り、雲海の景観に身が締まる思いで、夢中でカメラを構えると過去に北アルプス等で寒さに震えながら明け方の太陽を待ちわびた長い夜を思い出す。
 駐車場西の登山帳に記入、登山道に入ると最初からハイマツ地帯で緩やかな登山道は良く踏まれていて体が温まる頃、明るい広場にお地蔵様が一人でいる。
 左手に阿寒及び弟子屈方面が広がり、屈斜路湖は雲海の下に隠れているが、綿帽子の雲が情緒溢れ、休憩適地の広場を越えると940mピークで眼前の岩峰が屏風岩である。
 尾根道が続き頂上直下の広場から右手を巻くように登り詰めると石碑のある藻琴山頂上で屈斜路湖方面以外は展望がなく三方を木々に囲まれている。
 湖は雲海下であるも、知床連山、斜里岳、海別岳、硫黄山、雄・雌阿寒岳等が冷気に展開され、軽易な山であるも北海道百名山に選ばれる趣旨を感慨深く眺める。
@ 斜里岳からの朝陽
A 藻琴山
B 頂上から遠望
C 雲海から雄阿寒岳・雌阿寒岳
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