鬱蒼とした弧高
   
2002.9.29/単独
      
北見富士林道口〜北見富士


 北見富士は、丸瀬布と留辺蘂側に2座あり、今回は石北峠と留辺蘂町間にある北見富士で、西側からその富士山形の三角錐の山容がひときわ目立ち、北海道内で富士と名の付く山は13座あり、北海道百名山に選定される奥深い一つの山であり、ルート情報が極小でもある。
 過去この山には、今年の春山に2度挑戦していて、一度目は国道39号線沿いの北キツネ牧場裏手から単純明快の直登を狙うも、山頂直下の密林樹帯の急斜面は新雪が深く柔らかく高度を上げられない状態に断念した。
 一週間後の二度目は、東側の等高線の緩い部分からと北キツネ牧場裏手の山際の林道入口には、真新しい大きく深い足跡にツメ跡までが明確で延々と林道の進路方向に続き断念したものである。
 今回は、夏季ルートを函館のsakag氏北見のTAMA氏より情報をいただき、国道39号線の石北峠を下り留辺蘂町方面へと向かい大規模林道(丸瀬布・留辺蘂区間)標識に左折すると白樺林相が美しく、ケショマップ川沿いに4.7Km程で厚和橋手前に北見富士林道標識(林道決壊のため通行禁止の札)を左折すると正面に北見富士を眺め、林道は非常に走り易く、ヌプリケショマップ川沿いの6.1Km程先の右カーブ手前左手に草が茂る林道跡が取付点(標高850m)で標示テープもある。
 林道跡の、かすかな踏み跡を確認しつつ、すぐに林道跡を左手に見るも直進して、凹地沿いのフキと笹かぶりに再び林道(高点962m)であるも正面へと直進する。(ここまでは踏み跡も多少ある)
 低笹の凹地歩きから再度の林道跡から針葉樹林帯に入ると比較的歩きやすく、この状態が頂上直下まで続き、藪漕ぎとルート確認の苦労覚悟であったが、高度を稼げ、要所には等間隔でテープ標示がある。
 1000m高点付近で林道跡を横断して、GPSと携帯した標示テープで補足する…樹林帯の広い斜面は特に下山時には迷子の可能性が高い。
 獣道も利用しながら、順調に高度を上げると上方が明るくなり、左手から右手への薄い踏み跡をトラバースすると頂上尾根肩に上がり、右手へと平坦な踏まれた道に50m程で北見富士頂上である。
  頂上部は、三角点標石と木のヤグラを組んだ頂上標識そして一部岩と木々に囲まれ展望は全く無く、東側へと低木疎林の尾根を70m程行くも、こちら側からは踏跡を確認できなかった。
 3度目にして気になっていた山の頂きに立てた意義は大きいと、下山するも1100m高点付近で一度迷い、自分の標示テープを確認してなんとか下山口に立つ事ができた。

登頂時間 : 58分

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