登山道網羅の低山
無線中継所の施設をいだく平坦台地の白湯山は遠くから眺められ、北見近郊に位置して、山麓公園内は富里湖を中心にキャンプ場等の施設も充実した山で近隣から手軽に楽しめる山として親しまれているようである。
国道39号線の留辺蘂町から北見市へと向かい、相内から上仁頃標識に左折し、道道245号線に富里ダム標識から左折して、3.5Kmで富里公園キャンプであり途中にダム及び橋がある。
登山コースは、旧来からの西尾根・中央尾根コースの2本と開設作業中の東尾根コースがあるが、今回は西尾根コースから東尾根コースの最大外回りを計画と公園駐車場で車中泊。
翌早朝、駐車場から歩き出すと富里湖の魚が作る水面に輪が広がる静かな冷気に東尾根登山口次いでダム終点林道の分岐点で、相内林道を直進して管理道路(鎖ゲート)を過ぎて、駐車場から1.5Km地点に西尾根登山口が駒の沢林道手前にある。
沢沿い林道に入ると東屋と橋があり、しばらく沢沿い歩きに小さな丸太橋を渡り鐘のある林道を横切り、緩やかに高度を上げるも高度340m付近から急登が始まり途中道が分流するも直ぐに合流して、470m高点からは尾根を実感して正面に初めて稜線を確認できる。
仁頃平を過ぎると頂上まで1Km標識先に中央コース分岐を左折して、ダケカンバの白い林相と笹の緑が美しい丸みを帯びた丘陵景観に人工丸太階段を上り、右手へと方向を変えると広い尾根からは眼下に緑の平野と集落が広がると前方に突然アンテナ群が展開する。
仁頃山頂上には、無線中継所のアンテナが3つがあり、頂上標識そばにベンチがある。
何気なくボックスを開けると北見市の童謡コーラスGPがこの頂きで合唱の面白い発想と感心して眼下の富里湖と下山ルートの東尾根を確認する。
下山は東尾根コースへと無線中継所脇からの管理道路に間もなく左手に「東コースは開設中で使用にあたっては…」仁頃山愛好会の標示に刈り払われた笹道の努力に感謝しつつ、尾根沿いに一気に高度を下げると林道に飛び出る。
ここからが大変で左手へと林道を歩くと右手の山越えと鬱蒼とした針葉樹林帯を越えるも、無理矢理の道と思いつつ、引き続き幾つかの林道歩きを延々と繰り返して道を間違えたのかと思える時間帯が続き、最後の山越え高所には良く踏まれた登山道を合わせて、やはり道を間違えたのかと疑いつつ高度を下げると湖畔に飛び出るも東尾根コース看板横の林道で理解できぬ複雑コースであり納得できぬ下山路であった。
頂上に、仁頃山登山道の新設(案)として図を見ると西尾根コースより更に西側にパノラマコースを開設と西尾根登山道に刈り払い作業跡もあったが、この山の大きさ及び頂上アンテナ群の頂上到達感等から又登山者の多くが最も短時間に登れる管理道路を利用している状況等から更なる迂回コース的な登山道の必要性について非常に疑問を感じる低山であった。
@ 富里湖より全景
A 西尾根の東屋
B 頂上部
C 西尾根とアンテナ
D 東尾根
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