道北圏内の高峰
     
2003.09.24/GP
              
1306m

「上立牛40線沢林道登山口〜旧道〜千間ノ滝分岐〜北見富士頂上(往復)」


 北見富士は、道北圏内にては最高峰の利尻山を筆頭に6番目の高さを誇り、山名の響きも良い北見山地の高峰であるが、登山道は廃道に近い状態と聞き残念である。
 登山口へと丸瀬布町から、丸立峠の砂利道を越えると、上立牛40線沢林道(北見富士標識)に入り、立牛川左岸沿いの快適な林道を6Km程走ると広場に登山案内板が建つ登山口であ。
 コースは当初「13の滝沢」から頂上を踏み夏道を下山とOgi氏(旭川)を誘い計画・検討したが、結局は廃道状態の「夏道を探せ!!」のテーマに変更して登山口から引き続く作業道に入る。
 谷間の沢沿いに登山靴を濡らすことのない渡渉と寸断された作業道歩きを繰り返し、左右に砂防提と「紋別観光10景」の意
味不明な石碑を見ながら、上立牛沢本流に沿う水流の少ない沢筋歩きも30分程で終えると630m付近から多少登りとなる。
 次いで東斜面からの沢筋を3回程相次い
で軽く渡渉し、830m付近から沢筋を離れる明瞭な登山道歩きに変わり、このコース唯一の短い急登であるトラーバースにて作業道跡を見ながら山腹を切り、高度を上げると千間ノ滝分岐であり、次いで860m新道との分岐点には作業道が緩やかに高度を下げている。
 頂上までの緩やかな等高線が続く広い台地尾根には、薄い踏み跡の登山道が続き、秋の化粧に忙しい樹林帯に展望もない時間帯に高度を黙々と上げる。
 登山道状態は、笹が深く高く覆う箇所も点在するも、下方に踏み跡を確認できるが、やはり登山者は少ないようで、夏季シーズンのフキ等植生豊かな時期は、地面の確認に注意を要し、特に下山時は葉が全体を覆い、登山道を隠すだろうと思いつつ、登りであれば植生の根元に踏み跡を確認し易く、この秋の時期が最も踏み跡確認が容易と思える。
  特別に道を探す事もなく、藪に埋もれる頂上まで○Km標識に引き続き緩やかに高度を上げると空際が明るくなり、突然に展望が開ける北見富士頂上である。
 標石と導標がある狭い頂上部からの展望は素晴らしく、オホーツク海・天塩岳・チトカニウシ山・阿寒・大雪方面とそして
Ogi氏(旭川)が「利尻山」を発見する!!確かに霞むも遠望されるのには驚きである。
 快晴の青空、眼下に「13の滝沢」を紅葉斜面に眺め、機会があれば沢筋を辿りたいと頂きまでのルートを探り食事タイムである。
 下山途中、ザイル連結時の下降方法をOgi氏(旭川)と実地研究に時間を費やしながら、登れそうで登れなかった山を終え、同行を依頼したOgi氏と別れる。

林道終点登山口
登り 2時間 1時間25分 下り
頂上

@ 頂上から天塩岳
A Ogi氏(右)との頂上部
B 頂上から13の滝沢 

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