都会的な秀麗山容
     
1998.4.29/単独
              銚子口コース

「大沼湖畔登山口〜別荘分譲地〜3合目登山道口〜8合目〜馬の背〜円山」


本州勤務時、幾度かの上野発「北斗星」の夜行寝台列車の窓から懐かしい北海道の大地に特色ある最初の景観が駒ヶ岳であり、端正な容姿で聳え憧れていた山の一つである。
 駒ヶ岳は、活火山であり大昔に大爆発により山頂部か吹き飛び、川を堰き止めて大沼を出現させ、広い裾を引く秀麗な山容を形成し、剣ガ峰・砂原岳・隅田盛の三つのピークから成り、総称して駒ヶ岳と言い、最高峰の剣ガ峰を駒ヶ岳と呼ぶ場合が多いが、現在も活発な火山活動を見せ昨年は登山禁止の山であった。
函館方面へとひたすら車を走らせ、羊蹄山を過ぎて、疲労気味の夕方頃、正面に駒が岳が大きく見えて、大沼湖畔の東大沼キャンプ場で買い出し・入浴後、ガスバ−ナの光が夕闇に映えながらの遅い食事をとり車中泊。
 翌朝、天気快晴な湖畔の朝、登山道は2本あり大沼湖畔からの銚子口登山口にて、別荘地を抜け本格的な登山口に入ると序々に駒ヶ岳の鋭鋒が大きく見えて意欲をかき立てる。
 樹林の高さが低くなると、岩場地帯に変化して索漠とした光景に剣ヶ峰の先端が空をつき、一歩々高度を上げ馬の背に到着すると、強風が広い大地に吹き抜けて噴煙の火口原そして台形の砂原岳と凄まじく荒々しい景観に時を忘れる。
 ベンチで休憩後、剣ヶ峰へと高度をあげると、最近噴火の活火山と言うだけあり、初めて目にするのは大地に深く走る幾筋の亀裂跡が深く延びて、遠方から眺めた優美な駒ヶ岳とは違う顔を見ると円山から剣ヶ峰の荒々しい岩峰を見上げて下山し遠路につく。

@ 馬の背と駒ヶ岳
A 馬の背から剣ガ峰
B 砂原岳
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