情緒豊かな低山歩き
函館のシンボル函館山、山頂からの夜景は香港・ナポリとともに世界三大夜景として有名であるが、四季を通じ市民の憩いの場として親しまれている山の縦走をと立待岬に市営谷地頭温泉から徒歩で向かう。
登山口は、墓地脇から山腹を縫って走る車道沿いに「七曲がり」コ−スの鞍掛登山口より、急斜面に名のごとく、七つの曲がりで高度を上げると背後に立待岬が眼下に小さく見える尾根の広場が地蔵山である。
これからは、平坦開豁地の広い台地歩きに変わり、陽差しの心地よさも手伝い、台地散策からは、青い日本海と津軽海峡、函館の市街地を終始眺めての快適なトレッキングの始まりである。
放送局・海上保安庁等のアンテナ群に混じり、太平洋戦争当時に構築した高射砲陣地等が地中にコンクリート壁跡を見せ、日本人の一人として当時の対空戦に備えて、この壕で日夜緊張した勤務を過ごした当時の人々の心境を想う。
車道歩きになり、函館ロ−プウェィの建物が見えるベンチがあり、休憩しながら山歩きの趣味がなければロ−プウェィを利用しているだろうと思いつつ、函館山は自分の足で自然に触れて始めて心に何かを残せると考える。
函館市街地特に2回も汗を流し、世話になった「市営谷地頭温泉」を山麓に探すが、教会ばかりが視界に入る。
ロ−プウェィ駐車場次いで入江山から外人墓地方向へと高度を下げると、お寺の境内に突然飛び出て、徒歩で山麓沿いの景勝地を観光客に混じり「市営谷地頭温泉」駐車場にとたどり着き、低山台地の快適な山行を終えるも自然美豊かで北海道百名山に選定されている意義を理解する。
HOME