大平山   景観変化の高峰
    
2003.11.04/単独
             
1190m
ナガセ橋手前ゲート〜泊川渓谷林道〜登山口〜810P〜1109P〜頂上(往復)


 大平山は、島牧村東側に位置する道南を代表する高峰であり、「薄雪草」の咲く山としても知られるが、自然保護の観点から「崕山」に次いで登山規制とならないよう大事に登りたい山でもある。
 登山口へと国道239号線の島牧村「泊」から宮内温泉標識に泊川沿いの砂利車道を走ると「ナガセ橋」手前に封鎖ゲートがあり、登山口まで2.3Kmの地点である。
 工事中の「かじかトンネル」右手に歩行者専用道路が設置され、泊川渓谷沿いの林道に入ると泥流・流岩等で崩壊が進み、林道を覆う箇所も散見される。
 トンネル反対側の「湯の沢橋」を渡ると車道も消え、草茂る車道に変わると程なく案内板がある登山口でゲートから30分を要している。

 土手から登山道に入ると広い斜面に松林が広がり、直ぐに作業道が右手に続くが沢形地形へと直進し、落葉が堆積した狭い凹溝歩きが続く。
 標高450m付近までは沢形地形が続き、右手斜面を辿ると尾根筋に変わるも本格的な尾根歩きは標高570m過ぎであり、冷たい風が周囲の木々を揺らして騒ぐ。
 標高660m付近で尾根の反対(東側)に出ると、海風も
遮られて突然なる高所展望が広がり心地良い登りの時間となる。
 810Pに上がると、眼前にピタラス的な1109Pが美しく、南アルプスの鳳凰三山を想い出し、至福の空間である。
 一旦高度を下げ、岩稜尾根直下の岩混じりの急登斜面にトラバースを交えると1109Pで正面に3峰が連なり、大平山の山容を初めて確認する。
 多少の藪が登山道を覆う箇所を抜け、中峰直下の斜面を
上がり、登山道が消えかけた灌木帯からは間近にこんもりとした大平山を望める。
 足元の踏み跡が明確なる藪を終えると、笹に覆われた丘の感の山頂部で、標識と三角点がある。
 頂からは、日本海・カニカン岳・雲の中の狩場山等が木枯らしに展望される。
下山と陽射しが心地良い車道に出ると、トンネル東側の登山者専用階段を解体中で、この山も一層淋しい季節になると実感しながら道南4日間の山旅を
終える。

登り 車道ゲート
30分
登山口
1時間05分
1109P
25分
頂 上

@ 1109P南西岩稜
A 1109P
B 1109Pから大平山
C 大平山

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