南日高主脈展望の山
   
2003.11.23/GP
        
ニカンベツ川沿い支線林道〜袴腰山南西尾根〜袴腰山(往復)


 袴腰山は、北部から襟裳岬まで連なる日高山脈140Kmの南端西側に位置し、南日高の山脈を眺める展望の山であるが登山道はない。
 前日、Sa氏Hiさん「地図がガイドの山歩き」のお誘いにより、吹雪状態で大荒れの道北より南下し、Sa氏・Hiさんと合流して、楽古山荘に宿泊と野塚峠付近では、東三国山/喜登牛山以来2度目となる足の長いNaさんと合流し、暗夜の雪道に楽古山荘に向かうが林道は工事中!!……風の音を聞きながらテント泊(ベンチ泊)!!である。
 翌日、風静かなる天候回復の太平洋沿岸「留崎」のニカンベツ川に架かる橋を渡り、漁師の家並みを抜ける。
 ニカンベツ川左岸沿いの林道分岐からは一台に同乗して、ニカンベツ川を渡る先のT字路に散弾銃を片手に集団がたむろしている。
 Sa氏が情報を得た結果、当初は北側から山頂を計画していたが「ハンター」の動きとルート状況の詳細にて「南西ルート」へと予定変更である。
 T字路を右折し、程なくニカンベツ川沿い支線林道から左手の枝線作業道に入り、ヘアピン部の沢筋に更に作業道があり登山口とする。
 沢形地形から標高200m二股の中央尾根筋に取り付くと勾配が増すも、松林の尾根は藪もなく快適な時間帯が続き、陽射しも心地良い。
 標高450m過ぎから尾根筋に上がるまで、一段と勾配が増すと薄い雪も周囲に広がり、時間経過と共に尾根筋も顕著になると木枯らしが頬に冷たい。
 袴腰山南西に派生する尾根筋に上がる(標高610m)と一層冷風を受け、高低差のない岩場を混じえた尾根筋からは、樹林の間隙から袴腰山の山頂部をおぼろげに確認できる。
 山容をスッキリと眺望できなく、岩稜部迂回を交えた尾根歩きの時間が長く、陽の短いこの季節には時間が気になる。…右手に忽然と「豊似岳」の大きな山並み景観が広がる。
 山頂に立ったSa氏の声に、山頂直下のハイマツを抜けると好展望の頂きで三角点がある。
 頂からは、豊似岳がどっしりと大きく又遠方には冠雪の楽古岳・十勝岳等のラインが遠望され、南日高主脈を眺めるには好展望の頂きである。
 下山後、アポイ山荘の湯に浸りつつ、本日のルートは、地元猟師が進めるだけあり、沢歩きも藪も終始なく所要時間も適度であり良き山である。
 明日は、観音岳と豊似湖へと向かう。
同行者の山行記録「地図がガイドの山歩き」

林  道  口
登り
3時間05分
1時間30分 下り
1時間50分
610m
1時間35分
山  頂

@ 林道から袴腰山
A 山頂から豊似岳
B 山頂から楽古岳
C 山頂にて
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