天測点のある山
ペラリ山は、日高地方の静内町北東に聳える700m級の山で、山頂には「天測点」があり、林道歩きを含めても手軽に楽しめる山である。
私の住む道北は寒冷前線で大荒れ、今年初めての大量降雪の中、南下し太平洋が近づくと、晩秋景観が道並に続き、強風の木枯らしが冷たい。
南日高「オキシマップ岳」を当初計画したが、天候悪化の予報に登山道のあるペラリ山に変更する。
同行となった「足の長いNaさん」の、カーナビと悪戦苦闘しながら、静内町から静内川沿いに北上して、御園地区の静内川に架かる「御園橋」を渡る。
東側の山間部を目標にペラリ川分流沿いに舗装道路を屈折し、林道に入ると間もなく、正面にペラリ川分流沿いに延びる林道と右手へと上がる林道との分岐に登山道標識があり、「御園橋」から約6Km地点である。
右手カーブの林道から上がると、眼下に牧場草地のすすけた黄金色と海のコントラストが望まれ、風のない穏やかな晩秋景観を味わいつつ、のんびり歩くと林道は一ヶ所崩壊部分もあり、徒歩が正解かと納得する。
.364m次いで400高地南側の山腹を巻き、約2Km弱林道を行くと.504m西尾根コルに登山口標識があり、林道を離れ駐車場スペースから低笹の踏み跡の薄い道に入る。
.504南西肩の開豁地からは山頂部を確認、勾配が増した斜面から振り返ると、周辺の山肌には作業道が網のように山腹を横切り、伐採を終えた裸の山並が晩秋景観に一層淋しさを漂わせる。
.504から正面に山頂部を見ながら一旦高度を落とすと広尾根に変わり、一定に続く登り勾配に体が温まり、心地良い時間帯である。
岩場も多少交えた顕著な稜線が出現すると、左手にこんもりとした頂上部を見て、程なく尾根筋の一部と言った感の明るい山頂である。
山頂は、疎林の樹木に囲まれ、三角点と立派な山頂標識そしてコンクリート柱の「天測点」が建つ。
雪がチラホラと舞い「Naさん」の紅茶を美味しくいただき感謝しつつ下山である。
備考:天測点とは、1954年当時、星(恒星)による経緯度観測にて測地原点を決定する際の観測点「全国で48箇所(8箇所/北海道)」であり、当時の観測機器は、重量があり、コンクリート柱の観測台が必要であったと知る。
林道分岐登山道標識 | ||
登り 1時間40分 |
40分 | 下り 1時間10分 |
登山口標識 | ||
1時間 | ||
山 頂 |
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.504m南西肩より山頂部
A ペラリ山西尾根コルから山頂部
B 山頂部
C 山頂
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