頂上部を探すこんもり山
        
2003.12.13/単独
                  
北大雪
北見峠〜無線中継所〜北尾根〜山頂〜北東尾根〜道道333号線


 和刈別は、北大雪に位置し、北見峠を挟んでチトカニウシ山と対峙する山であり「わっかりべつ」と呼称する地味なる山容である。
 今年の積雪は薄く、北見峠付近の降雪量を期待して、この山を選定したがやはり雪不足であった。
 登山口となる北見峠広場前の道道333号線を渡り「石北線421号」標識から林道(レクレーションの森/遊歩道)に入る。
 冷気が広がる中、林道が直線的に延び、浅いラッセルで緩やかに高度を上げると無線中継所が連続し、2番目の中継施設の台地まで続いた林道から南へと方向変換する。
 広い台地尾根は、樹木と笹が広がる景観に高低差はなく、コンパスと自分の影を基準に薄い笹藪を歩くも、特徴物のない地形に方向維持が難しく、GPSが威力を発揮する。
 .928m付近からは、作業道らしき狭い道筋が山頂付近まで続き、尾根も多少顕著となるも、山頂部周辺は広い台地である。
 北見峠より山頂部まで終始緩やかな勾配が続き、心地良い汗に頂上はと笹が広がる開豁地に探すも、何の標示もなくGPSで標定して勝手に山頂と決める。
 頂きからは、ニセイカウシュッペ山・有明山の白き鋭峰とチトカニウシ山が遠望され、快晴下のスカイラインが見事である。
 下山は、北東尾根ルートを選定するが、問題は下山後の北見峠までの徒歩であるが、気軽に考え地図を眺める。
 北東尾根は、台地尾根で特徴のない広い斜面が引き続き、笹藪が濃く左右に方向を変えつつ、極めて緩慢なる高度下げが終始続き、樹林間隙からのチトカニウシ山が唯一の救いである。
 台地尾根の方向標定に神経を使い、黙々とした時間が続くと…左側の「スキーシール」がないと気付くも引き返す気力はなし…「4日前の和寒山では、クロカン用のメガネが埋没して不明」そして今度は…ショック!!
 眼下に舗装道路を確認して、やっと顕著な尾根に辿り着くも細尾根であり、樹木の障害に阻まれ、南斜面へとエスケープ下降するも
頭から突っ込む場面も…真っ白状態で道路に降り立つ
 通行車両も無く静寂であり、帰路の北見峠まで約5Km弱の登りをプラブーツで歩くのは気が重いと、道路脇でまぶしい太陽下に遅い昼食時間。
 背中にスキーを縛着して、雪の消えた舗装道路をコツコツと歩くと、自衛隊車両が通過次いで「犬」を乗せた車が声をかけてくるも、私の荷物とスキーを見比べ「犬が2匹いるもんで−悪いね−」「結構ですよ…ありがとうございます」の問答に犬が吠え「犬様が車に乗り、俺らは歩き!!」
 この山行は、山容に魅力もなく又斜度も極めて緩いが、北大雪の山並みを眺める静かなる山として穴場的な趣がある。

北 見 峠
登り 2時間05分 1時間50分 下り
山  頂

@ 北見峠から朝焼けのチトカニウシ山
A 無線中継所
B 山頂部から天狗岳・有明山・ニセイカウシュッペ山
C 北東尾根からチトカニウシ山
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