我が街の地味なる山容
朱屋朗山は、我が街ピヤシリ山の西側に位置し、先日、九度山の頂きから間近に眺めた比較的奥深い地味なる山容である。
登山口となる九度山山麓の「なよろ温泉サンピラー」を真っ暗な0600に出発する。
圧雪車が動き回るピヤシリスキー場のゲレンデ斜面に取り付くも、荒れ模様の天候で多少の不安を感じる。
最終リフト降着点に到着し、ブッシュが点在する景観越しに九度山の岩壁を眺めると最初の登りから解放されるが樹木に風が唸り、山行を判断する。
九度山東斜面を下降し九度山川沿い林道に出ると、風もなく静寂さが広がる中、緩やかに高度を下げるとピヤシリ沢川と九度山川の合流点である。
沢水が流れ渡渉点を探し、朱屋朗山への斜面に取り付くと標高差440mの登りの始まりである。
疎林斜面は、昨日からの降雪も加わり笹藪感は薄れたが、尾根形状のない等高線間隔が広い斜面が終始続き、コンハスでの標定を繰り返す。
真っ白な世界に黙々とした時間帯が流れ、頂上部が近くなると、開豁した特徴のない広がりの台地景観に山頂を実感する。
引き続き緩い勾配が続き、こんもりとした高みが山頂部とGPSで確認するが、三角点は雪中である。
ホワイトアウト状態に近く、展望も得られないとスキーシールを外して下山を開始する。
ラッセル跡が風に消去している箇所もある中、笹藪・樹木を抜けながら滑降を楽しめる事もなく、短時間にピヤシリ沢川と九度山川の合流点に降り立つ。
これから、再びの登りとスキーシールを装着するが冷えている為、滑走面に密着せず応急処置後、亀の遠足状態で九度山直下に辿り着くとゲレンデが広がる。
ピヤシリスキー場の圧雪していない東側コースは、ブッシュが点在するが程よい積雪量と軽い雪に今シーズン始めてのターン開始で軽い雪の感触が非常に心地良く楽しい。
この山は、特に山容が魅力でもなく、山スキーを味わう事もできないが、我が田舎町にあり、以前から気になっていた山であつた。
サンピラー温泉 | ||
登り 4時間35分 |
2時間30分 | 下り 1時間50分 |
ピヤシリ沢川 | ||
2時間05分 | ||
山 頂 |
1 九度山から朱屋朗山(過去山行時に撮影)
2 九度山頂上部
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