日勝峠の隠れたる高峰
     
  2003.12.27/GP
  
 林道(国道274号線)〜.1038〜南西尾根〜山頂(往復)


 双珠別岳は、日勝峠北側の一連の山並みで最も標高が高いが、国土地理院の地形図に山名はなく1389mと記載、南富良野町・平取町・占冠町との国境に位置する。
 国道274号線にて十勝清水町から日高町に向かうと、日勝峠から6km弱左側に駐車場があり登山口とする。
 スキー装着で国道沿いに約250m西進すると林道口に到着、緩やかな勾配のラッセル開始であり、双珠別岳南西尾根斜面の積雪は比較的薄い。
 同行者は「地図がガイドの山歩き」チーム員のNaさんで、積雪量が1m程の林道には光の筋が延び、雪面を横切る兎・鹿の足跡に今年初めてのスキー感触が爽快とNaさんがラッセルする
 林道にトレースを残す時間が続くと、1038m手前からは林道終点に建つ中継塔と1275m峰の高みを遠望できる。
 林道口から高度を約280m上げた地点の南西尾根東斜面は、雪も豊富であり尾根への取り付き点とする。
 パウダスノーの樹林斜面は一定の勾配で続き、広い斜面にコンパスとGPSで方向を標定しつつ高度を上げる。
 標高1250mを越えると南西尾根の東斜面は樹木のない開豁斜面が広がり、高所特有の樹氷も加わる。
同行者Naさんのコメント「樹林帯を抜けた時、太陽が雪の白さを際立たせ、青空はさらに青さを増し、ため息の出るような景色に今シーズン初の冬山としては最高のスタートとなった」
 帰路の滑降が楽しみな東斜面から南西尾根に上がると二つのピークが見えるが、奥側が双珠別岳と後刻知る。
 稜線から山頂までの起伏は少ないが、山頂直下の濃密なハイマツが完全に埋没していなく、スキー操作に苦労しつつNaさんを先頭に山頂部に到着する。
 東に位置する1275mからの東尾根を合わせる
 頂上は台地尾根であり、GPSで確認するも山頂を示す標識等もなく勝手に頂上と決める。
 下山、スキーシールを装着状態にてハイマツに絡みながら南西尾根の上がり口に到着すると本格的な滑降タイムである。
 Naさんは、初滑りの爽快気分に楽しそうにターンを描き、標示テープを回収しつつ林道に出る。
 この山は、1327m・1275mとを結ぶ国境縦走も雪面が固い時期ならば日帰りで可能と考える。

駐車場(国道274号線)
登り
3時間40分
2時間05分 下り
1時間40分
斜面取付き
1時間35分
山  頂

南西尾根直下
林道から中継塔と1275m
山頂手前ピーク
山頂部

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