樹林に覆われた静峰
上滝山は、北日高に位置し、日勝峠南西の沙流岳と並び1000m級の山である。
国道274号線にて、日勝峠から日高町に向かうと6合目の道路屈曲部に林道(前日に国道沿い林道口の除雪を完了)があり登山口とする。
林道の積雪は豊富で、沙流川へと緩やかに下ると国道を行き交う車両音も遠ざかり、兎・鹿の足跡が点在し静寂なる雪景色である。
ラッセルを交代(同行者は「地図がガイドの山歩き」チーム員の足長のNaさん)しながらで、約1時間で標高780mの沢筋の橋を渡り、小沢に渡渉点を探し鬱蒼とした樹林と笹薮を見せる北西尾根に取り付く。
尾根筋へと積雪が安定しない急斜面に埋まり、時間を要しながらトラバースにて尾根に上がる。
積雪が豊富であれば、直線的に北西尾根を辿れると思いつつ、引き続き笹が顔を出した斜面に汗を流すと作業道に忽然と出て有り難くラッセルする。
この作業道は網羅され、尾根西側沿い又は尾根へと戻る分岐の繰り返しであり、尾根筋から距離を開けすぎると尾根斜面の笹藪に苦労すると尾根筋に戻るが、再び作業道は尾根を外れる状況の蛇行トレースに時間ばかりが流れる。
風雪が高度と共に強まり、標高1100m付近からは積雪も豊富になり、深雪をラッセルしつつ尾根筋を直線的に進む。
稜線を実感する疎林に白き高所景観が広がり、広い台地尾根に上がる。
右手へと方向変換し、高低差の少ない広尾根の正面に、こんもりとした山頂部の高みが望まれる。
北側の樹林が展望を遮る雪庇が張り出した狭い部分が山頂であり、三角点は更に西側であるが、吹雪状態の厳しい高所感を肌身で感じながらスキーシールを外して下山開始。
手頃な斜度に深雪を味わい、一気に高度を下げて林道に出ると我々以外のラッセル跡を発見…鹿撃ちGPであった。
この山は、作業道が発達し上手に利用すれば効率良く山頂に至れると思える。
参照HP「地図がガイドの山歩き」/上滝山から沙流岳縦走の山行記録
林道口(国道駐車場) | ||
登り 4時間20分 |
1時間 | 下り 1時間40分 |
取り付き(北西尾根) | ||
3時間20分 | ||
山 頂 |
1
上滝山からの沢筋
2 北西尾根取り付き点
3 林道
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