道北の同名2山を登頂
 
   2004.03.02/単独

 
林道口「遠軽雄武線」〜新林道終点〜旧林道〜山頂


 ポロヌプリ岳は、道北の西興部北側に位置する標高835mの山である。
ポロヌプリの山名は、同じく道北の「歌登町」にもありこちらは「山」で、昨春にHu氏/歌登町にお世話になり同行させていただき、今回はこの「岳」へと単独で登る。
 登山口へと、国道239号線で西興部市街地を過ぎ、興部町に向かうと興部川に架かる「五興橋」から150m付近の左手に林道入口が見え「主要道路/遠軽雄武線」の大きな看板が立つ。
 国道沿い周辺に駐車適地はなく、ショベルで国道脇を除雪してから、長い林道歩きへと出発である。
 幅員の広い一級品の林道を600m程行くと「通行止め」の大きな標識手前に新・旧林道分岐があり、新林道へと直進するが、旧林道は新林道の終点までペンケ川次いで根本の沢川沿いに並んで延びる。
 標高200m付近で新林道は終点であり、正面に「ポロヌプリ岳と東側の.807」が高く並び聳える。
 新林道の終点手前コンクリート堤から旧道へと高度を落とし、根本の沢川沿いにラッセルすると風のざわめきが消え静寂が広がる。
 林道をカットしながら緩やかに高度を上げるに従いラッセルを強いられ、標高440m付近から林道は引き続くが南西斜面へと林道を離れ林に入る。
 疎林に輝く深雪が心地良く、引き続き緩やかに高度を上げながら、地図上では山頂への等高線間隔が狭く「根本の沢川」の枝沢(.518南西方向)に出てから、何れの尾根筋を辿るかを決心と山腹を切る。
 標高540mの沢筋…ここでアクシデント…浅い沢筋へと下降する短い斜面で右スキーシールが外れ、深雪の中を懸命に探すが見つからない。
 頂上までは、標高差300m…ここから急斜面が続き雪もかなり深く、スキーシールがないと急登斜面での方向変換もできない。
 困った!!…細ロープをグルグル巻いて布テープで固定するとスキーシールと全く変わらない効果に満足しつつ疎林斜面に汗を流す。
 等斉斜面が続く隣の東側尾根が良かったのかと思いつつ、膝位の積雪斜面を気長に大きくトラバースする時間が続くも、高度感が結構あり下りが楽しみである。
 尾根上は強風に雪煙が舞い、尾根東側を辿るがいつまでも高度が上がらなく、尾根に出るとクラスト斜面であり、効率良く高度を上げると台地景観が広がる山頂である。
 頂からの景観は、東側の.807が望まれるだけと下山する。
 深雪の急斜面を豪快に滑り降りるも、結構苦労して登った急斜面だったと短時間の痛快感を振り返る。
 沢筋で再びスキーシールを探すが見つからない…林道下りは登り返しもなく比較的容易に下山する。

林道口「主要道路/遠軽雄武線」
登り
4時間50分
1時間 下り
2時間10分
新林道終点
3時間50分
ポロヌプリ岳山頂

1 国道239号線から林道口「主要道路/遠軽雄武線」
2 新林道終点から山容(ポロヌプリ岳は左奥)
3 山頂手前台端の尾根筋
4 山頂部
5 山頂からの北側景観

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