のある山容
  
2004.03.03/単独
   
道の駅「西興部」〜南尾根〜岩峰〜山頂〜.685との中間ピーク〜林道


 拳骨山(げんこつやま)は、上興部の北方に位置し、国道239号からは南側に砦のような岩峰を見せ特色のある山容である。
 登山口へと、天北峠を越えると上興部市街地手前に「道の駅西興部」があり登山口とする。
この山へのルートとして以下の3案が考えられる。
西尾根/国道沿いの「行者の滝」標識から淡水魚センターの除雪終点より、興部川沿い林道から東尾根を辿る(最短距離ルート)
南尾根/拳骨山南側の
岩峰を経て山頂
東尾根/本間の沢川沿い林道を辿り「せっかい採掘地」付近から尾根を辿る

通常、以上の3ルートが考えられる。

 昨日、近傍の「ポロヌプリ岳」下山後の帰路に眺めた「拳骨山」の特色ある山容が気になっていた折、最近HYMLのSu氏が西尾根を辿るも、勾配の強いクラスト尾根に撤退との経緯がある。
 私は、南尾根or東尾根を現地偵察後に選択しようと、国道沿いから山容を眺めると、西尾根は山頂へとストレートに延び樹木の密度も濃い。
 南尾根は、一見険しそうに見えるが岩峰基部の東側を回り込めそうであり、駄目なら西尾根でも登頂可能と判断、拳骨山の東側は全般的に疎林斜面である。
道の駅を出発後から終始、正面に岩峰を望みながら開豁地次いで疎林に入り、標高250m付近からなだらかな尾根に上がると「
本間の沢線」林道に出て、静寂空間の樹木の間隙から望む岩峰は端正で魅力がある。
 高度を緩やかに上げる尾根筋を引き続き辿ると、標高440m付近から疎林の急斜面が広がり岩峰が頭上に高い。
 大きくトラバースしながら、岩峰基部の雪面の亀裂を覗きながら迂回しつ、振り返るとウェンシリ岳の峰が望まれる。
 岩峰東側へと回り込むと深雪の急斜面が広がり、雪崩跡に緊張しながら膝程のラッセルにて拳骨山とのコルに上がるが、「セッピ」がなく幸運であった。
 クラストで波
打つ細尾根を短時間に越えると緩やかな斜面上が山頂であるも、頂上部を確認できる人工物は何もない。
 強風が吹き抜ける小広い山頂からは、東方向に昨日登頂した「ポロヌプリ岳」その向こうにオホーツク海が広がる。

 下山ルートは、岩峰東側の急斜面は魅力あるが、雪崩の恐れもありと、更に北側へと足を延ばして適当な斜面を滑降と大きく鋭く発達した「セッピ」に注意しつつ狭いクラスト尾根を辿る

 .68
5との中間ピークまでは、高度差のある危険な「セッピ」が続き、標高650mピーク直下から凹地を滑降する。
 濃密度の松林を抜けて林道を辿り、「本間の沢線」標識を確認、下山しつつ昨日のポロヌプリ岳と同様にこの山も西側はクラスト斜面、東側は深雪とこの周辺山域の特性であるかも知れない。

道の駅「西興部」
登り
2時間40分
下り
2時間10分
山 頂

1 山麓からの山容
2 本間の沢林道からの岩峰
3 岩峰基部から
4 山頂北側より(左:岩峰/右:拳骨山頂上部)

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