濃密度の尾根から好展望
 
       2004.03.05/GP

 道道1088号線〜三の沢出合〜林道分岐〜ニペソツシントシベツ林道〜南東尾根〜山頂(往復)


 然別山は、大雪連峰最南端の山域で、鹿追町の然別湖北西に位置する山であり、「然別山」と名の付く山名は周辺に上然別山と下然別山がある。
 何れも標高は1000mを越え、三山の一つであるが、この山に関する山行情報は、極小であるが私は南東尾根を辿るルートを計画する。
 登山口へと道道1088号線で
菅野温泉に向かいシイシカリベツ川沿いを行くと、三の沢の砂防堤を積雪道路より確認し、避難場所的な道路沿いに駐車する。
 この山へのルートは、三の沢川沿いの林道からニペソツシントシベツ川とに挟まれた南東尾根に取り付く方法とニペソツシントシベツ川へと続く林道を辿り、同様に南東尾根に取り付く方法があるが、私は後者を選定する。
 道路から山側に向かうと程なく「然別3の沢林道とニペソツ…」林道分岐標識が雪に埋没し、右手へと穏やかな陽射しに延びる林道に入る。
 林道の浅いふんわりとした感触をNaさんにも味わってと…ラッセル交代しつつ、標高720m付近から南東尾根に取り付くがニペソツシントシベツ川へと林道は引き続く。
 濃密度の樹林帯を縫うように高度を緩やかに上げると程なく、作業道に出て横断し見通しのない深い樹林尾根に上がり直線的に辿る時間が続く。
 .797から尾根筋の勾配が強くなり、尾根幅も狭くなり小ピークの反復に次なるコルを目標に小ピークを切り高度を稼ぐも、下りも大変だと思える。
 1120mコルに出ると正面に明るく白く輝く斜面が広がり、頂上を実感しつつ豪快・爽やか気分でトラバースすると小広い山頂である。
 山頂部からは、大雪・十勝の山並み又然別湖周辺の山が遠望される。
 下山も、狭く濃密度の樹木に阻まれ時間を要しながら、林道に出て快適な滑走を短時間に終えると、Naさんが「林道分岐標識が早朝より雪溶けが進んでいる!!」との言葉に3月を実感する。
 南東尾根は、林道取り付き点から頂上直下まで、終始に渡り濃密度の樹林が続き、滑降は山頂直下の標高差
150mだけが楽しめる。
 下山後の風呂は、菅野温泉もあるが「野営場」の露天風呂は雪に埋没かと思いつつ、意外性を期待してスキーを装着し、25分程ラッセルするとシイシカリベツ川に「湯煙…やった!!」としかし通常の入浴風呂は湯温が低く、湯が湧き出る小さな穴風呂が適温と雪を見ながら体
を温める…風流である。
備考
 同行者Naさんコメント「下山後の野営の露天風呂・・・良かったね!!」

(登山口)道道1088号線
登り 4時間05分 2時間 下り
然別山山頂

1 山頂部
2 山頂部(とNaさん)
3 山頂から東・西ヌプカウシヌプリ
4 野営場の露天風呂

HOME MAP