冬風が通り抜ける山頂
 
    2004.03.06/GP

    牧舎下550m駐車場〜山麓沢筋〜.766南側〜山頂(往復)


 狩振岳は、北日高に位置し上川支庁と日高支庁の国境稜線にある1000級の山である。
 登山口へと国道38号線の「落合」からトマムに向かい、上トマム市街地から東側に除雪された道路終点に牧舎があり、牧舎手前550mの除雪箇所の所有者が不明であり、駐車許可をと牛舎の住人を探すも不在であった。
 曇空の天候下、広がりの牧場地雪面の浅いラッセルにて山麓の沢筋と並ぶようルートを辿り.766南側を目指し、振り返ると昨年末に登頂した「石山」の形が良い。
 静寂なる沢筋景観に林道を交えながら緩やかな高度上げが続き、低松林次いで樹林帯へと入ると程なく高圧鉄塔を見て、防火帯を横切ると本格的な樹林帯に突入するが地形の結節がなく、広い斜面に方向標定を繰り返す。
 沢筋を横切ると赤テープも見え、緩やかな勾配が一定に続く斜面に雪煙が舞い樹木が騒ぎ、標高1050m付近の傾斜変換点から一気に勾配が増すが疎林であり、下りの滑降が楽しみである。
 傾斜が緩くなり、山頂が近づくと強風が吹き抜け、クラスト斜面を交えながら南西尾根に出る。
 東側に張り出したセッピからの強
風を避けるように北側へと尾根筋を辿ると、程なく頂上直下に三角型の黒岩が見え山頂部である。
 頂上をNaさんに譲るも、冷たい強風にやっと上がった山頂には、三角点の標石が頭を出した状態であり、この山の自然環境の厳しさを実感する。
 短時間でもこの頂き滞在は御勘弁と尾根下に避難し、スキーシールを外して安全地帯への滑降モードを楽しみ、深雪にツェルトを広げるとバーナの温もりが心地良い。
 下山途中の高圧鉄塔の上部で男性一人(姫路ナンバー)に出合い、山頂部の天候状況を訪ねられるも、この時間帯に上に向かうとはと……広い牧場地に辿りつき無事下山である。
備考
 同行者Naさんコメント「風の通り道・・・頂上まであと数歩、その一歩が出ない・・
・と・と・飛ぶ〜」
余録
●HP「地図がガイドの山歩き」さんの狩振岳の山行記に掲載されている上トマムで細腕一人で営業する「喜怒哀楽」女主人のランチを御馳走になる。 
「地図がガイドの山歩き」さんチームの山行記へ

牧舎下駐車場
登り 3時間35分 1時間05分 下り
狩振岳山頂

私のカメラは電池切れでした。
1 登山口付近から「石山」
2 高圧鉄塔と防火帯(Naさん提供)
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