奥深き鬱蒼たる山
ナイタイ山は、鹿追町の然別湖北東に位置する山であり、山麓には十勝平野と湖が広がる。
この山への積雪期ルートは、意外と長く東の十勝側「大規模草地育成牧場」付近から林道を辿る又は西側の然別湖付近からと考えられるが、どちらも長いルートであり、東側からは「地図がガイドの山歩き」さんチームが最近登頂しており、私は反対側の然別湖方面からの登頂を単独で計画する。
早朝、然別湖は道内で最も標高が高い自然湖と言われ、冬季には凍結した湖上に氷上露天風呂、アイスバー、イグルーが制作される「然別湖コタン」を抜けて対岸へと直線的に向かうが、氷上を歩いた経験がなく足早になる。
渡るとホッと溜息!!振り返ると湖畔温泉が遠くなったと引き続き、天望山の裾野から1082を目標に山腹を切りながら高度を上げ濃密度の樹林帯に入る。
樹木を縫いながら緩やかに高度を上げ、1082ピークに上がると尾根筋は疎林であり、東側に十勝平野が雄大に広がり、十勝側の大規模草地育成牧場側からの山筋は明るい疎林斜面が続く。
1130へと登り返し、尾根を辿り1158へと尾根筋をカットしてコルへ大きく高度を落とすと鬱蒼とした松林が続く。
1158東側の山腹を横切ると、積雪量が一段と豊富な山頂への斜面が緩やかに続き、開豁部分の斜面を拾いながらの心地良い時間が流れる。
山頂直下の急斜面をトラバースすると再び緩斜面に変わり程なく山頂である。
山頂部を示す標示テープが4箇所ある頂きは、東側が鬱蒼とした樹林帯であり、西側のみに展望が得られ十勝平野の冬景色が延々と広がる…これが北海道の大地である。
帰路ルートは、西側の山田温泉側へと下って湖畔沿い道路をラッセルをと思慮するも蛇行した湖畔道は遠慮したく、同じルートを辿り下山する。
帰路、尾根筋の眼下には、十勝平野と然別湖を左右に眺め「我はガリバーなり」気分で湖畔に辿りつくも、凍結した湖面上は強烈なる突風が暴れ、再びスキーシールを装着して湖面を横断し山行を終える。
参照「地図がガイドの山歩き」さんチームの山行記
然別湖湖畔温泉 | |||
登り | 3時間30分 | 1時間40分 | 下り |
ナイタイ山山頂 |
備考
●湖面から遠望の北ペトウトル・遠望山・石山等の山容が魅力あり、何れ計画したいと帰路につく。
●湖上の「氷上露天風呂」は、女性が18時/男性が20時の時間帯入浴であり残念である。
1 然別湖横断途中からナイタイ山
2 然別湖横断途中から北ペトウトル山・遠望山・石山
3 1130ピーク
4 1158ピーク
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