連なる稜線の最高峰
小平蘂岳(おびらしべだけ)は、幌加内町「政和」の西方に位置し、連なる山魂群の最高峰であるが、航空母艦のような平坦な山容の一部であり、山麓からはその存在を確認し難い。
ルートは、十線川又は十三線川付近の尾根から山頂を目指すのを考えられるが、十線川付近からの尾根は直接頂上へと辿れるが、昨日の釜尻山等の急斜面・セッピで随分と緊張した経緯と稜線上のセッピ状況が不明であり、後者の十三線川付近からの緩やかな広尾根は、確実に頂上に至れると選定する。
登山口へと、「政和」北側の国道275号線に「十線橋」があり、この周辺には駐車適地がなく国道脇をスコップで除雪する。
連なる白き山容を正面に遠望しながら、十線川を渡り疎林の緩やかな斜面を辿り、私は318に向かったが、下山時に十三線川沿いの明るい開豁地の林道を使用(GPSトラック参照)した方が快適であると知る。
十三線川手前の開豁地から、小平蘂岳と尾根筋を林縁上に確認して十三線川を渡って360への尾根に取り付くが、565付近までは、入り組んだ地形が続き樹木も多少うるさい。
565からは、疎林のスッキリとした尾根歩きとなり、小平蘂岳・釜尻岳等が連なり1000m弱の景観とは思えぬ雄大さであり、更にどっしりと大きな三頭山が望まれる。
北尾根に上がると、この山域の特性で西側には緩勾配の斜面が広がり、ゆったりとした広
尾根越しに山頂部が望まれ、セッピを避けて西側から緩斜面を山間部の平野が望まれる。
頂上へと直接辿る東尾根ルートを確認と南側に高度を下げると、尾根からコル部まで疎林が続き稜線セッピもなく、東尾根も冬季に利用できるとルートを追う。
今回登ったルートは、多少迂回となるが広尾根の緩勾配が続きセッピの危険箇所もなく、滑降を楽しめる斜面も広がる。
下山後、政和温泉(500円)の抹茶風呂に浸りながら、この4日間、幌加内町周辺の山域を歩いたが、国道275号線を東西に挟んだ山域は「丸」と「上がると山頂であり、眼下に鋭」の好対照であったと振り返る。
十線橋 | |
登り 3時間35分 |
下り 1時間50分 |
山 頂 |