天狗岳 増毛山地の外峰
2004.04.03/単独岩尾温泉〜337〜654〜北西尾根〜天狗岳〜944〜西尾根〜337〜岩尾温泉
天狗岳は、増毛山地の主稜から外れた北側に位置し、増毛方面から遠望できる海岸線に近い山である。
登山ルートは、北から大別狩川沿いの林道筋又は日本海側の西側も考えられるが、後者を選択する。
登山口の岩老(岩尾温泉)から、337Pの岩峰を仰ぎ見ながら、岩老集落の沢に架かる木橋を渡り、軒下を抜け、沢右岸から337Pへの尾根に取り付く。
尾根筋に雪は全くなく、今年最初の薮漕ぎが続き、雪面が多少点在する頃、薮漕ぎを終えると岩場の337Pである。
337P正面の荒々しい岩峰越しに、944Pが大きな斜面を見せ、南方には雄冬山の気品ある白き山容が大きい。
337P岩峰の北側を巻くと、559Pへの緩やかな疎林尾根と高度感ある944Pが広がり、春山を感じさせる雪面が続く。
高度を上げるに従い、積雪量も多くなり「輪カン」を装着し、559Pを越えると正面には944P北尾根が岩場も点在して連なり高度感がある。
稜線最低コルの654Pへとアイゼンに履き替え、固雪面にトラバースして、稜線に出ると反対側の東斜面は等高線が緩い穏和な景観が展開される
台地尾根に突起部のように望まれる山頂部までは意外に遠く、雄大なる高所空間を味わいつつ944Pを巻く。
973Pへの広尾根沿いにはハイマツが頭を出し、台地尾根に上がると「タンコブ」のように盛り上がった地点が天狗岳山頂であり、岩場とハイマツに覆われている小さな一部分である。
頂からは、増毛山地の名峰「雄冬山・浜益岳・群別岳・暑寒別岳等」が青空下に雄大なる山容を見せる。
下山は、944P西尾根の急勾配を一気に下降、337Pでトレースと合流し再びの藪漕ぎに下山する。
岩尾温泉(500円)の露天風呂からは、春の陽気を感じさせる海岸線が心地良い。
岩 老(岩尾温泉) 登り 2時間30分 下り
2時間20分654P 1時間10分 山 頂 1 337Pから岩峰越しに944P
2 雄冬山・浜益岳
3 山頂方向から944P
4 973Pと山頂部
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