小  平蘂もう一つの小平蘂
        
2004.04.10/単独

川上本流林道〜240〜北尾根〜山頂(往復)  


 小平蘂(おびらしべ)は、小平町と幌加内町境界に位置し、山名には「山」又は「岳」と呼称しない山である。
 同名とも言える「小平蘂岳:960m」が7Km北側に聳え、同様の山名に妙味があり又今春に南方の長留内岳山頂から、どっしりとした三頭山西側に聳える「小平蘂」の山容に惹かれた経緯もあり計画する。
 登山口へと、国道239号線の霧立峠を日本海側へと下り、道道742号線に入ると小平蘂川に架かる「不動橋」脇
に川上本流林道の標識が立つ。
 春の雪溶け水は活気があり水量が多く、小平蘂川左岸沿いの川上本流林道をスキーで歩き始めると程なく橋を渡り、この先は終始右岸歩きが続く。
 奥記念別川に架かる橋を渡ると金尻沢林道(標識)が延びているが、直進し引き続き林道の小起伏を繰り返す。
 小平蘂川左岸の尾根筋が近くなると、林道も川沿いの南側へと方向を変え、取付き地形を大観するが横走地形である。
 C170付近の林道沿いに連続するミラーを過ぎる
と、正面に頂上部を雲に隠す山容を遠望できる。
 .175地点から林道を離れて、谷間沿いの枝沢右岸の作業道を辿ると240三股にぶつかり、作業道は終点であり左側の尾根筋に取り付く。

  C316で尾根に上がり、小起伏を繰り返すとC430付近から勾配が一定に強くなり疎林斜面が広がり、本格的な登りの開始である。
 小平蘂の北尾根へと向かうC700付近からは東側にセッピが張
り出し、今春に長留内岳から遠望した急峻な山容を思い浮かべる。
 稜線の西側斜面は、疎林の緩い斜面が広が
りセッピから離隔しつつ、緩やかに高度を上げると稜線部の小高い地点が山頂とGPSで確認する。
 山頂手前から、「アラレ」混じりの強風へと急激に悪化した天候に早速下山開始であるが、
妙に視程が乏しくセッピに対しての遠近感が極端に悪い中、廊下のような尾根筋に緊張しつつ高度を下げると…急激に天候が回復するも…時遅しである!!
 疎林斜面に滑降を楽しんだ後、長い林道の小起伏を繰り返して、登山口に立つと道北の山にも春到来と実感する。
 今春は、小平蘂岳・釜尻山に次いでこの「小平蘂」とこの山
域を結構歩いたと想い浮かべながら積丹方面(ポンネアンチシ山)へと向かう。

不動橋(川上本流林道)
登り 1時間50分 下り
1時間40分
尾根取り付き(240)
2時間
山  頂

長留内岳から小平蘂(左側)
登山口(川上本流林道)
C170付近からの山容
山頂部
北尾根
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