布袋山 小車山道北の静峰
    
2004.04.29/単独

すずき橋〜北幌延線〜ホテイ沢沿い作業道〜657〜布袋山〜小車岳〜495〜326  


 小車岳(おぐるまやま)と布袋山(ほていやま)は、道北の美深町北西に位置する山である。
 この山に関する登山情報は見当たらず、最短ルートは恩根内から道道118号線の小車峠であるが、この道路は5月中旬頃まで「冬季通行止」であり、東尾根を辿り2山を目指す事とする。
 地図を眺めると、小車山の東斜面は急斜面であり、南側ルートを選定すると布袋山経由となり、布袋山へは東尾根が最短距離である。
 しかし、下山ルートに使用した布袋山の東尾根は、起伏が大きく又樹木等の密度も比較的濃い。
 布袋山の南尾根へと上がる尾根筋は距離的には長くなるが、一定勾配の疎林尾根が続き、爽快な稜線歩きを味わえると知る。
 登山口へと美深町から国道40号線「道の駅:びふか」から恩根内方面に北上し、2Km地点の大手橋を渡ると大平12線バス停の三叉路左手に「オテレコッペ道路」標識がある。
 オテレコッペ川沿いに舗装道路を5Km程進むと、三叉路右手に「恩根内浄水場」が建ち、右手の砂利道をホテイ沢沿いに500m程進み「すずき橋」を渡ると、三叉路で林道は右手へと続くが、未除雪の「北幌延線」標識点を登山口とする。
 ツボ足で正面に布袋山の南尾根へと上がる573を遠望しながら砂防堤を過ぎ、ホテイ沢の橋を3度程渡り、高圧線下を抜けるとC210で、林道はオテレコッペ川方向へと大きく迂回するが、山間沿いに直進するとホテイ沢左岸沿いに作業道がある。
 C255で林道も消え、右手(北側)に続いた尾根筋に上がると、緩やかな勾配の疎林尾根歩きの始まりである。
 顕著な573を目標とする尾根歩きも、422から南西に方向変換し勾配の強い斜面をトラバースして尾根筋を辿ると573である。
 573から布袋山南尾根の稜線へと向かうと、短い細稜線次いで急登を越えると、広々とした爽快感溢れる広尾根が続く。
 滑降には手頃な中斜面に高度を上げると広い頂きの布袋山であり、東方に函岳が独特の山容を見せる。
 小車山へと広尾根の緩斜面に高度を下げ、697南斜面も滑降に手頃と登りつめると、東斜面が切れ落ちた小車山が間近に迫る。
 一旦高度を下げ、コルから緩斜面に高度を上げると細長い「小車山」山頂であり、頂きからは、ペンケ山・パンケ山・敏音知岳・珠文岳・函岳等が快晴下に一望される。
 下山は、布袋山東尾根を辿るが、495西側の標高差大なる起伏又比較的密度の濃い樹木等もあり、お勧めルートとは言えない尾根歩きが続き、林道に出て山行を終える。
 この2山は、知名度も極めて低く、頂きには標示テープも人工物も見当たらなく、意外な程奥深く、大きな景観が広がる静寂の山と実感する。





すずき橋
登り
4時間15分
1時間05分 下り
3時間10分
作業道終点
1時間25分
布袋山南尾根
40分
布袋山
1時間05分
小車山

布袋山南尾根から布袋山
布袋山から南尾根
697から布袋山
697直下から小車山
小車山から函岳

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