丸山 北大雪の隠峰
2004.05.22/単独
大函〜新大函林道〜新大函沢〜823〜978〜丸山南尾根(1468)〜山頂(往復)
丸山は、北大雪に位置する1600m級の山であり登山道はない。
丸山の山名は、北海道の各地にあって、道東の霧達布の標高2mから始まり、昨秋に登頂した東大雪の1692mまで40座位ある。
この山に興味を抱いたのは、先週の黒岳石室でのテント泊山行時、桂月岳から北大雪の山並みを遠望した際、「平山」南東のコブのような山容に惹かれる。
春本番のこの頃、低山は雪解けが急激に進むが、北大雪の山容には残雪が広がり、丸山頂きへのルートを遠望すると裾野にも残雪があり、山行可能と判断して今回計画する。
前夕、登山口の層雲峡「銀河の滝」駐車場で車中泊とするも、台風2号が道東通過中であり、渓流の濁流と滝の音が暗夜の渓谷に不気味に響きわたる。
翌早朝、降雨の中、MTB(自転車)に跨り旧道から小函へと向かうが、トンネル入口は封鎖されて駐車場に引き返す。
登山口を大函に変更、人気のない茶店から再びMTBのペダルを踏み、ニセイチャロマップ川沿い林道から新大函林道に入り、国道と平行するように北上、新大函沢へと緩やかに高度を上げるが、周囲の山肌には雪がない。
新大函沢の823に架かる橋手前からの林道は残雪に覆われて、MTBを諦めて斜面の残雪状況に尾根取付き点を探しながら、降り止まぬ雨の中を歩く。
1058から北東に延びる978コルの北側斜面には残雪が点在して取付き点とする。
獣道と点在する残雪を拾いながら、尾根筋に上がると豊富な残雪が続き、頂上に至れると判断する。
南尾根へと疎林の広尾根である等斉斜面が続き、C1290からは東側が落ち込んだ顕著な尾根筋に変わる。
台風通過中の影響で風雨が凄まじく、体温低下を避けて西側斜面に高度を上げるが、時間と共に気象条件が更に厳しくなり、進退を考える。
C1360付近の崖尾根の東側を回り込むと1447からは緩やかな広尾根に変わり、天候も急激に回復する。
正面には、ハイマツに覆われた濃緑の山頂部がこんもりと聳え、標高差50m程のハイマツ帯を漕ぐと三角点がある山頂である。
天候に恵まれれば、平山・ニセイカウシュッペ山・凹地越しに屏風岳等の山並みが間近に望めると期待したが!!残念
ここまで辿れた事にズブ濡れ状態ではあるが感謝する。
このルートは、林道歩きを強いられるのが難点であり、滑降斜面も少ないが春遅き時期まで残雪を辿りながら楽しめる良き山である。
大 函 登り
3時間20分50分 下り
2時間823 35分 978 1時間20分 1468 35分 山 頂 1 桂月岳山頂より(左からニセイ・平山・丸山)5/15
2 新大函沢沿い林道
3 C1290からC1360付近の崖尾根
4 1468北側からの山頂部
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