中岳 迫力ある鋭鋒
2004.05.22〜23/複数
18線沢〜C1050(テント泊)〜1202(主稜線)〜1346〜中岳山頂(往復)
中岳は、夕張山地の芦別岳北西3Kmに位置するが、国土地理院に山名の記載はない。
中岳の鋭鋒を初めて確認したのは昨年春の御茶々岳山行の際であり、急峻な高峰に圧倒される。
登頂の願望を抱くも、私の技量では雪面が続く時期では無理と判断、偵察も兼ねて2週間前に中天狗・布部岳を巡った際、安全・確実に登頂できる斜面状況の時期を狙っていたが、今回ベストと計画する。
ルートは、18線沢から御茶々岳と芦別岳コル(1202)の主稜線を経由して山頂を目指すものである。
登山口から遠距離的であるが、日帰り山行も十分可能であるが、中岳の未知なる手強さを考慮すると時間的余裕を得たく山中泊とする。
1日目:本日、丸山(北大雪)を下山後、登山口へと山部地区の18線沢林道終点の砂防堤に向かうと、山間部は春爛漫で雪面が見当たらず、藪漕ぎを予感させる。
登山口の砂防堤広場から「アイゼン・ザイル・ピッケル+テント泊」装備で18線沢沿いの作業道跡を緩やかに辿るも周囲は薮斜面が続き夏山の感である。
作業道が槙柏山の南東尾根沿いの沢に向かうと運良く雪渓が狭隘の沢筋に続くが2週間前の景観とは異にする。
高度を上げるに従い雪面の斜面が広がり、C1050にてテント泊とする…夜空の星が高い。
2日目:HP「地図がガイドの山歩き」さんチームが、18線沢の登山口を早朝に出発するとの事であるが、我々はテント場から先行する。
暖かい陽気の中、雪面の感触が心地良く、御茶々岳の南斜面下を抜けながら、芦別岳のT〜V稜と夫婦岩の迫力を仰ぎ主稜線コルの1202に上がると中岳の上部が姿を現す。
中岳と主稜線を繋ぐ1309の裾野を切ると正面に「中岳「が高く険しく聳え、凄い迫力である。
尾根筋の1346から見上げた山頂までの急斜面には中腹までは雪面が点在、上部はハイマツ等が続き、ルート選定していると「地図がガイドの山歩き」さんチームが眼下に姿を現す。
ルート偵察を兼ねて引き続き先行と細尾根から急登に取り付き、薮漕ぎから雪面を辿る。
厳しい場面になると力量を発揮するNaさんが先頭となり、濃密なハイマツ帯を漕ぐ。
山頂までの標高差40m付近から岩稜が頂上部へと続き、多少歩き易くなった岩稜沿いに一気に高度を上げる。
Naさんが山頂部を偵察すると最高点に間違いないとの事であり、登山口から一気に登って来た「地図がガイドの山歩き」さんチームと一緒に頂きに立ちたいと…山頂直下で待機する。
半袖姿で到着した二人と共に山頂部に上がると、ピーク部が2つで当初東側次いで西側を踏み、素晴らしき青空下に高所空間を味わう。
頂きからは、芦別岳・夕張岳・夕張マッターホルン・シューパロ岳又北方には中天狗・布部岳・富良野西岳又幾春別岳等の大展望を暖かい陽気に味わう。
特に後芦別山列の峰は、初めて眺めたが魅力ある山容であり、Sa氏に細部のルート取りを伝授していただき、今夏にて沢から是非挑戦したいと思う。
下山は、再びテントと使用する事が無かったザイル等を担いだ重装備、高度を下げるに従い雪渓は非常に薄くなる。
登山口でHi女史の○○入りのラーメンをいただきながら、この時期を狙い計画通りに山頂を踏めたと満足し山行を終える。
同行者Naさんのコメント「やったね・・けど藪漕ぎは嫌いだ・・」
「地図がガイドの山歩き」さんの山行記録へ
登り 1日目 18線沢林道終点 2時間45分 C1050(テント場) 2日目 1時間55分 主稜線コル(1202) 2時間25分 1346 1時間40分 頂上 備考:上記時間に休憩を含む 1 主稜線1202から芦別岳
2 中岳
3 山頂からシューバロ岳/夕張マッターホルン/夕張岳
4 山頂から芦別岳
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