雲霧山  北大雪主稜を望む山
          
2004.06.06/複数

ペンケシユウベツ川林道【C755】〜C1060〜東尾根〜山頂〜北尾根〜C755 


 雲霧山は、北大雪山系の主稜から北に位置する1500m級の山であり、上支湧別の山麓から山容を眺める事ができる。
 この山に関する情報は極小であり、Yo氏「山の旅人」の沢ルートからの記録を参照させていただき、Sa氏・Hi女史「地図がガイドの山歩き」との協同企画で東西の沢を抜ける予定であった。
 しかし、私の不注意…下山予定とした西側の小滝ノ沢沿いにデポした車両鍵の携行不手際により、東側の沢筋から山頂次いで尾根を辿った山行記録である。
 早朝、道の駅「しらたき」でテントから顔を出して「地図がガイドの山歩き」さんチームと御挨拶後、上支湧別からペンケシユウベツ川沿いの林道を6Km程進むと、735二股先のC755にて林道は大きく寸断され、実質の登山口となる。
 引き続く荒れた林道・沢筋は残雪と流木等で埋没する箇所もあり、北大雪特有の荒々しい景観が続く。
 林道跡も消えた885二股を過ぎ、高度を上げると共に雪解けが加速する雪渓は踏み抜く危険性も高くC1060でルート変更となる。
 先導役のSA氏が気温上昇もあり、雪渓を歩くのは危険と判断、沢ルートを諦めて多少時間を要するが東尾根に取り付き、安全・確実に山頂にと決定…春〜初夏への季節変換の沢は難しく危険度が高い。
 Naさんと私は長靴姿…尾根までの標高差約400m…見上げるとはこの事であり、尾根筋まで終始続く急登には岩群も現れる。
 尾根に上がるまでは妥協のない勾配が一定に続くが、疎林に低灌木が広がる藪は非常に薄く、枝等に掴まりながら順調に高度を上げる。
 山頂南側C1460の稜線に出ると主稜線に1595と残雪、そして雲霧山の鬱蒼とした山容を間近に見る事ができる。
 山頂直下の南尾根は、藪が濃くなるも程なく、疎らな樹木に囲まれて視界に一部制限を受ける山頂であり三角点がある。
 頂きからは、ニセイチャロマップ岳・武利岳等次いで西方には平坦台地の平山等を眺める事ができる。
 下山は、北尾根の1207を経由して735二股へのルートに決定、濃密な樹木・細尾根を辿るも時間に比例する高度が予想以上に下がらない。
 地形判読が難しい尾根筋を緩やかに辿り、1022南側コルから作業道を横断しつつ735二股の林道に出る。
 下山後、東京出張と旭川空港に向かうも、私の都合で皆の行動を慌ただしくさせた事に申し訳ないと山行を終える。
同行者Naさんのコメント「道無き山、藪を漕ぐと無言になり、後半はやけくそだね」
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C755
登り
4時間10分
35分 下り
2時間25分
C885
45分
C1060
2時間50分
山 頂

1  山麓から雲霧山【右】
2  C1060取付 
3  南尾根から山頂部
4  北尾根から平山
5  山頂からニセイチャロマップ岳・武利岳
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