笠山      隠れたる静山
      
2004.06.12/単独

浮島トンネル【59線沢】〜C755〜南東沢〜山頂【往復】


 笠山は、天塩岳の南方に位置する1200級の山で、登山対象となる事は稀であり、積雪期にYO氏「山の旅人」が登頂しているが、無雪期の山行記録は探せなかった。
 この山へと先日【5日】、笠山東側の沢筋から試みたが、大滝の出現でルートを変えるも、強烈な藪に阻まれ時間切れとなり【GPSトラック参照】再度のチャレンジである。
 登山口へと上川町から白滝次いで滝上方面に向かい、浮島トンネル出口のキャンプ場跡地の広場が登山口となる。
 59線沢の水量は薄く、取水パイプと蒸留ブロック桝の形骸を過ぎ、C730から雪渓が続くと急峻な谷筋上部に滝が落ちる二股出合C755である。
 先週は左股を選定し失敗…前回の教訓から右股入口の滝を迂回し沢筋を辿る計画である。
 直接滝の横を登れそうであるも、滝直下までの沢筋は深く又雪渓が薄く危険と判断し、左岸を高巻く。
 藪は比較的濃密であるが、鹿道を辿り順調に巻いて滝上部に降り立つと沢水の水量はやはり薄い。
 明るい沢を緩やかに高度を上げるとC830から雪渓がC1130の崖直下まで続く。
 正面には、地図上の崖記号が空際に横一線に広がり、ミニカールの景観に勾配が強くなり、適度な高度感溢れる崖斜面の樹木に掴まりながら、岩場に身体を持ち上げる。
 岩場を抜けると強烈な藪漕ぎの時間…西側の崖沿いに開豁する凹地に出て一時的に藪漕ぎから解放されるもC1230から再び頂上へと続く濃密な藪に突入する。
 勾配も緩くなり、疎らなハイマツを抜けると背丈程の笹・ハイマツに囲まれた山頂であり、GPSで三角点を探すが見当たらない。
 鬱蒼たる樹木の間隙からは、チトカニウシ山・ニセイカウシュッペ山・大雪山振り返ると天塩岳が残雪の山容を見せ、積雪期ならば好展望の頂きと思われる。
 下山ルートを北東尾根をも考えたが、崖沿いの尾根は藪が濃密であり
、再び雪渓を辿り往路を引き返す事にする。
 先回次いで今回のルートには、人の気配を感じる標示等は一切ない野性味溢れる山行が味わえが、崖上部の藪が深いのが難点である。

59線沢
登り
2時間30分
40分 下り
1時間50分
C755
1時間50分
山 頂

1  左股の大滝【前回のルートに出現】  
2  C755二股【右股口】
3  北東尾根
4  山頂から天塩岳 
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