吉凶岳 訪問者が極小の静峰
2004.07.31/単独
夕張岳金山コース登山口〜トナシベツ川支流〜エバナオマントシュベツ川二股〜山頂【往復】
吉凶岳【きっきょうだけ】は、夕張山地の夕張岳北側に聳える標高1200m級の山であり、登山道はありません。
登山口へと国道237号線「金山」のトナシベツ線標識から山側に向かうと正面に双耳峰の吉凶岳が見える。
トナシベツ川沿い林道終点の橋手前に「桔梗岳林道」があり、更に100m程奥に夕張岳金山コース登山口がある。
登山道に入る事なくトナシベツ川支流右岸沿いから程なく広い川原に降り立つと砂防堤が現れる。
連続した3ッの砂防堤の左岸を越え、水流の少ない渡渉を幾度か繰り返すと明るく広いC450二股である。
左股は、エバナオマントシュベツ川であり、右股に入るとヒューム管の上部に桔梗林道が地図より更に1km程延びていて終点付近である。
ヒューム管をくぐると沢筋が一挙に狭小となるが、この時期の沢歩きが心地良く、緩やかなる高度上げが続く。
C485左岸枝沢を過ぎてC610二股を右股に進み、更にC710二股を左股へ入ると効果的な高度上げの時間帯になる。
しかし、この沢筋からでは山頂部の容姿を終始確認する事ができないのは残念である。
C940で枯沢となり、ガレ沢筋に藪が覆うとC1050で沢筋も消えて扇斜面に藪が広がる。
浅い凹地斜面の笹藪を避けながら、鹿道を辿り吉凶岳南側の尾根に上がると初めて展望が得られるが樹木に遮られる。
比較的歩きやすい尾根から程なく山頂であり、三角点周囲は刈り払われているが、頂き周辺は樹木が茂り残念である。
下山へと山麓から遠望した双耳峰の南峰を眺めて尾根筋に高度を下げて再び沢筋を辿る。
背中から「釣り竿」を出してポイントを探ると25cm程のイワナが…次いでの大物は足元でバレ…初めて体験した山行での魚釣りに気を良くする。
C450から桔梗林道を辿ると、眼下深くに登りに辿った沢音が真夏日の陽気に響くと、鎖ゲートの桔梗岳林道入口があり無事山行を終える。
夕張岳登山口 登り
3時間30分下り
3時間10分山 頂 備考:下り時間に魚釣り時間を含む