幾春別岳 二つの頂きを踏む
2004.08.01/複数
奥芦別林道【C520】〜東斜面の沢筋〜南尾根〜三角点〜本峰〜東斜面
幾春別岳は、1000級の山であり、夕張山地の芦別岳西方に聳え、三笠/夕張/芦別の各市境界が交差する位置にある。
7月上旬の「夕張シューパロ岳」山行時、この山への入渓地点等の腹案を抱くも、鬱蒼たる沢筋に気力が萎えていたが、今回お誘いの機会を得て山頂を踏む事ができた。
前日夜、「地図がガイドの山歩き」のSa氏・Hi女史・Naさんそしてお仲間であるI氏と合流し、翌早朝には「一人歩きの北海道百名山」Sa氏の陽に焼けた顔を「ピリカヌブリ」以来久しぶりに拝見する。
ルートは、幾春別岳の東側から山頂を目指す設定であり、奥芦別林道の分岐点C520から入渓する。
沢筋は、ゴロ岩が少ない狭小の廊下の感であり、水流は非常に薄く歩き易いが鬱蒼たる景観が続く。
程なくC540二股を右股へと、直ぐにC550二股を右股に進むと、短い滑めも現れるが水の濁りは続く。
C620左岸枝沢を過ぎてC650二股を右股に入ると右岸上に林道を発見…程なく林道を横断する。
今年の北海道は真夏日が連日続き、暑いとヘルメットで澱んだ水を頭から浴びつつ、緩やかなる高度上げが続く。
C670二股を右股次いでC740付近前方に待望の稜線が空際に浮かぶと、水流も乏しくなり、C840付近からは上部が開けて明るい斜面が広がる。
C860二股を右股に入り、枯沢となった源頭から勾配が強い中密度の藪を漕ぎ、C970の等高線変換点で一時勾配が緩くなり、ネマガリダケをSa氏を先頭に掻き分ける。
三角点南東尾根に出ると展望が得られるも周辺の著名なる山は雲に隠れている。
急峻な尾根筋を辿ると程なく「トンボ」が舞う三角点の頂きであり、腰を降ろすには絶好のポイントである。
次いで三角点より5m程標高が高いと言う本峰へとI氏を先頭に北尾根に向かうも背丈を超える藪が強烈である。
本峰は、低藪の小広い頂きであり、GPSで確認すると1069mの数字…確かに三角点より標高が高い。
昔日、この本峰へと東尾根からの登山道が存在した時代もあったようだと「「一人歩きの北海道百名山」Sa氏が経緯を話されるが面影を感じさせない。
下山へと強烈なる藪と格闘しつつ、C570の林道に出ると下方に奥芦別林道が見え、皆スブ濡れ状態で林道を辿り入渓地点に戻る。
備考:Sa氏の設定した登り沢筋は、C970からC1010尾根まで短時間での藪漕ぎで三角点に至れるお勧めのルートである。
三角点から本峰までは強烈な藪が続き、最高点の本峰のみを目指すならば他ルートの検討余地もあると思える…私は三角点でも幾春別岳登頂と自己満足したい。
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奥芦別林道C520 登り
4時間35分2時間40分 下り
2時間40分源頭C900 45分 三角点【U幾春別岳/1062m】 50分 本峰 1068m