円錐峰 周辺山域へ展望の山
2004.08.28/単独
厚田林道〜C198林道分岐〜入渓【支線林道終点】〜北尾根〜山頂
円錐峰は、増毛山地南方に位置する600m級の低山であり、ルートは西側【左股川】と東側【厚田川】が考えられるが、私は後者ルートを計画する。
登山口へと厚田林道に入り「別狩岳」への峰越林道分岐を過ぎ、厚田川沿いに1.6Km程直進すると施錠ゲート【C100】がある。
MTBのペダルを踏み、厚田川右岸沿いの全く荒れていない厚田林道を緩やかに高度を上げる。
ゲートから8Km弱地点の198mから入渓と計画したが、地図には記載されていない林道が西側の沢筋左岸に延びている。
円錐峰への細部ルートを決める際、沢筋が最も明確な等高線を探すと迂回ルートになるが、北側がBESTと判読する。
この支線林道に入り、正面に円錐峰を眺めると林道は600m程で終点となり、C220小広場から沢へと入渓する。
沢幅は狭小で植生が覆う小さな沢には「厚田川周辺禁漁」と林道入口等にも標示されていたが、魚影が非常に濃く群れをなしている。
C315の小さな2段滝次いでC325二股【右股は滑】を左股へと入り、円錐峰の北側に回り込むが明確なる沢筋が見当たらず、これまで辿った沢筋にも山頂へと続きそうな沢筋は一本も発見できない。
C365から引き返して、藪状況は全く不明であるが、C325二股から急斜面に取り付き尾根を目指す。
薄い植生に快調に高度を上げ、C420で明確な尾根に出ると当初藪が濃密であったが、高度に比例して藪密度も薄らぐ。
尾根西側寄りが比較的歩き易く、C500付近から尾根幅が一段と狭まると正面にこんもりと円錐峰の山頂部が望まれる。
山頂直下の濃密なるネマガリダケ…簡単に頂上を踏ませない…この調子なら山頂展望はと諦め気分で藪を漕ぐと山頂部は腰丈位の笹が広がり、この山域の展望を初めて味わう。
特に間近に眺められる「別狩岳【北】」の山容は端正で魅力があり、遠方には得意な山容の「黄金山」越しに暑寒連峰、先週に強烈なるネマガリダケを突進した「濃昼岳」の平坦な台地尾根が遠望される。
下山については、あまり触れたくないが、HPを訪ねていただいた方に私の失敗談で何か得るものがあればと書きます。
下山ルートは、円錐峰西側に等高線500mの数字が地図に記載されているが、この尾根筋を辿る近道を設定して下降を開始するが、広い斜面の深く濃密なネマガリダケに方向を誤り、修正しようと思うが意に反して高度を下げてしまう。
結局は、尾根を2つ程、標高差にして250m弱を乗り越えるが、途中、何度か林道に出ればと妥協する事も考えたが、意地になって入渓地点にヘトヘト状態で戻る。
教訓:例え深く太いネマガリダケを漕いでも間違えた地点に戻るべし…身をもって鉄則を体得する…迷走ルートはGPSトラックを見て笑って下さい。
備考:何れにしても、登られる事の少ない山頂と思えますが、多少の藪漕ぎを我慢すれば、 比較的短時間にて山頂に至る事ができ、展望が得られます。
厚田林道ゲート 登り 50分【自転車】 C220小広場 50分 C325二股 1時間30分 山 頂