信砂岳   山頂部は台地地形
        
2004.09.05/単独

暑寒別林道【C370】〜右沢〜山頂〜左沢〜暑寒別林道【368】 


 信砂岳【のぶしゃだけ】は、増毛山地の暑寒別岳東方に位置する標高1000m弱の山である。
 この山には無論登山道はありませんが、通常、登山対象とする時期は積雪期であるが、今回、沢から計画する。
 登山口へと増毛・稲田線(R94号線)にて恵岱別ダムを過ぎ、雨竜町と増毛町の境界線付近から暑寒別林道に入ると、ゲート【施錠】が450m程先にある。
 恵岱別川沿いの暑寒別林道は、地図上より更に西側に続くが、鎖ゲートが地図林道終点より300m程の西側地点にある。
 鎖ゲートの小広場から林道を歩くと正面遠方に暑寒別岳が望まれ、程なく368東側の右沢である
 入渓地点からは、写真のごとく小滝が望まれて、最初から濡れネズミ、朝の眠気が吹き飛ぶ。
 意外な程にスッキリとした沢筋が続き、スラブ形状の岩盤に薄い水流が流れ、快適感を味わえる「滑」が時折出現する。
 C450二俣を左俣に入り、C680付近から振り返ると恵岱岳特有の台地山容が望まれ、程なく涸沢となり、鬱蒼とした植生景観に変わるが、腰丈位で順調に高度を上げ、沢形を探しつつ高度を上げる。
 入渓から緩やかなる沢形が続くと、C800からC870付近はこのルートで唯一の開豁地に低藪が広がり、振り返ると恵岱岳・南暑寒岳そして暑寒別岳が望まれ、急登斜面に取り付くと一気に高度が上がり、尾根筋に変わると序々に濃密になる藪を漕ぐ。
 山頂部を形成する高低差のない台地に上がるも、深く濃密なるネマガリダケに展望はなく、ハイマツが点在する付近が山頂付近と探している間に少し高度を下げ、山頂を踏んだ実感がないまま三角点付近を通過してしまう。
 下山ルートは、「左沢」へと下降を開始、C880で左沢の沢形に出ると、廊下景観のスッキリとした沢筋が続くのには唖然として、C740二俣は水限界点である。
 C620の15m滝は、両岸とも捲く事はできるが、ザイルにて下降する。
 程なく「滑」が再び現れて足元が心地良く、「左沢」は右沢より長いが、C520上部には幾段連続の小滝も交えて、変化がある。
 また標高差100m弱の藪漕ぎで山頂に立つ事ができるが、展望が得られるのは「右沢」の途中斜面の快適なる開豁地のみであり、両沢を一巡するのがBESTと思いつつ林道に出る。

林  道
登り
【右沢】
2時間20分
10分 下り
【左沢】
2時間40分
【右沢/左沢】
山  頂

1  林道入渓地点より右沢 
2  恵岱岳と増毛山地の山々
C620の15m滝 【左沢】
4  C520付近【左沢】
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