北稜岳         道東への展望山
          
2004.09.20/複数

奥斗満林道〜土場二俣〜林道終点〜山頂(往復) 


 北稜岳は、陸別町東側の東三国山と喜登牛山の中間の国境稜線上に位置する1200m級の山である。
 登山道が地元の陸別山岳会によって削道され、毎秋10月上旬には町民登山が催されている
 この山は、行程の70%が林道を辿り、林道終点からは一般的な登山道が設けられている。
 登山口へと国道242号線
で陸別町南側から斗満川沿いに進み、北斗満地区から右手へと標識に従い林道に入ると林道口に鹿防止柵がある。
 先般の台風による倒木の除去跡が、整備された林道に数箇所散見され、森林には台風の猛威を象徴する倒木光景が展開されて、
国道から20Km以上奥に北稜岳山小屋が建つ。
 小屋を登山口として奥斗満林道から斗満川に架かる橋を渡り、斜面がスッキリとした沢沿いの林道を緩やかに歩く。
 明るい二股沢C855、沢を二股に分ける尾根地形に林道が延びて、車両はここまで進入可能であり小広場もある。

 正面の尾根筋には多少勾配が増した林道が直線的に続き、C1070では林道が終えて登山道に入る。
 尾根筋の南斜面を辿り、浅い涸沢の凹地に変わると紅葉が映えて心地良く、山頂への稜線が空際に浮かぶ。
 C1150からは頂きを実感する急登斜面が続き、山頂まで標高差50m付近からは急登にロープもある。
 一気に登り終えて上がった地点が明るい山頂であり、展望は西側と一部北側のみであるが、雌阿寒・雄阿寒、斜里岳次いで湾を挟んで知床連峰が遠望される。
 今年も沢歩きが続き登山道を歩く事は稀であり、これが登山の楽しさかと昔日を思い浮かべながら、静かなる頂きを味わう…いいもんだ!!
下山時、林道に「狸さん!!」ノコノコと近づいて来る…顔を上げると顔全体が真っ黒で何処に目があるのか…愛嬌がある。
 最後に登山口となった北稜岳山小屋の維持管理、小屋近傍の架橋そして登山道の整備と地元関係者の努力に感謝です。
同行者Naさんコメント「藪との戦いも無く、たまーにはこんな登山もいいよね・・え!物足りないって・・」

り 1時間40分 / 下り 1時間15分

1 北稜岳山小屋   
2  山頂直下
3  山頂からクマネシリ方面
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