礼振峰 夕張主脈への展望
2004.10.03/複数
奥芦別林道〜芦別川沿い林道終点〜芦別川〜C630二俣左俣(南沢)〜山頂(往復)
礼振峰【れふりほう】は、夕張山地の知峰「芦別岳」「夕張岳」等の主脈から西側に位置して、夕張マッターホルン・シューパロ岳等の山列に並ぶ後芦別山系に属する1000級の山である。
この山へのルートは、何れも長距離の林道を利用して、北側又は南側の沢を詰める事になるが、前者の林道は入山規制「崕山」に至るものであり、後者の奥芦別林道を利用して南沢から山頂に至った記録です。
国道452号線の芦別ダム標識から林道に入り、深い渓谷を見ながら奥芦別林道を延々と行き、幾春別岳東側の林道分岐から、更に芦別川沿いに3Km程進むと林道終点であり、実質の登山口となる。
地図上の林道終点から芦別川と南沢のC630二俣に至る間の崖記号を憂慮しながら出発するが、崩壊した岩場のガレ場を通過すると、芦別川左岸に旧林道跡が続き、二俣まで入渓する事がなく、更に延びる旧道跡に気を良くしてC630二俣を見逃した程である。
C630二俣の左俣は分流と思われる沢景観で見逃しやすい地形である。
流れの強い芦別川に入渓して南沢(左俣)に入ると水流が薄く沢幅の狭い沢筋に変わる。
山頂部の尾根まで一定勾配で緩やかに続く南沢は源頭が上部まで続き、藪が覆う箇所も無いが滝もない平凡な沢筋歩きが続く。
冷え込んだ谷間には、暖かい陽射しが差し込み、紅葉が美しいと休憩も心地良く、静けさを味わう。
C740右岸枝沢次いでC780左岸枝沢を過ぎ、順調に高度を上げると正面に東尾根コルが青空の空際に浮かび山頂部を実感する。
C950涸沢二俣を左俣に入り、同行者のNaさんに山頂へのルート選定を任せて、先頭を歩いてもらう。
C980で沢筋が終わると扇状斜面が広がり、Naさんが左斜面に取り付き、小さな二俣から左俣に入り尾根形状に上がる。
薄い藪に高度を上げ振り返ると端正な中岳が尖っている…頭上に大きな岩【山頂から見ると犬がお尻を上げた岩とNaさん/お尻は熊の顔にも見える】を見て、明るい草地斜面に変わると程なく頭上からNaさんの声が響く…「あったよー【三角点】」
狭い山頂部からは、北は布部岳・崕山の岩峰・南は夕張岳まで眺望され、特に今年歩いた中岳・シューパロ岳等の威容を感慨深く眺める。…夕張マッターホルンは鋭く凄い。
今年は、この山域をNaさんと藪を随分漕いだが、全く展望が得られないと言うよりも、座る気分にも慣れなかった濃密なネマガリダケの山々が大半であったが、この頂きは過去の御褒美なのか!!…陽気に誘われて昼寝状態…気持ちの良い空間だ!!
下山もNaさんのルート選定に任せて、尾根筋から沢に下降して一山を無事終える。
備考:このルートは、平凡な沢歩きから短い距離の薄い藪から草地斜面を辿ると、見事なる展望の頂きに立て、是非お勧めの山である。
★ 同行者Naさんコメント
沢納めには展望の良い山でした。
今年はずいぶん藪をこいだけど展望の良い山はどれだけあったっけ・・・?
雪が降るまで今度は長靴で藪こぎ・・・?
同行者:Naさん/Ko玉氏
C620林道終点 登り
3時間20分 下り
1時間55分C630二俣 2時間40分 山 頂