宇江内山 上川3山の奥峰
2004.10.09/複数
岩内川二俣〜下の沢〜西沢〜山頂(往復)
宇江内山【うえんないやま】は、天塩岳南西の上川町と朝日町境界に位置する1100m級の双耳峰の山である。
上川町北部の山域には、通称「上川3山」の突角山・摺鉢山・天幕山の1000mを越えた山々が、国道273号線に並び、アプローチの容易性もあり、積雪登山の入門として登られる事が多い。
この宇江内山は、上記の「上川3山」より奥まった位置にあり、林道アプローチも比較的長く、積雪時期のタイミング選定が微妙な山であり、私は、晩秋の声が聞かれる時期に沢ルートから計画、山頂に至った記録である。
登山口へと上川町から国道273に入り天幕駅を過ぎ、岩内川沿い林道の岩内支線川の林道二股を直進すると下の沢C570が入渓地点となる。
ルートは、C570岩内川二俣から下の沢を辿り、直登沢から山頂を目指す計画であり、水流の強い岩内川を渡り、比較的明るい沢筋が続く下の沢に入る。
C635付近までは、当初右岸に次いで左岸・右岸沿いに旧作業道跡が続き、時折消えるがC670付近までは旧作業跡を確認でき、緩やかなる高度上げが続く。
C690左岸の崩壊地斜面を過ぎると急激に谷筋が狭まるが、右岸のガレ場を抜けると再び広めの沢筋が続く。
C710左岸枝沢の小滝、次いでC730左岸枝沢からの15m滝は下部に流木の墓場的な雰囲気を見せる。
C840付近から滑床が長く続き爽快感を味わい、C875二俣次いでC950二俣の何れも左俣に入ると等高線が狭くなり、C1005で沢筋が終わると笹藪の扇状斜面が広がる。
濃密な藪漕ぎの始まりであり、Ko玉氏と交代しつつ、辛抱の高度上げを一歩づつ繰り返すと、C1130で藪が多少薄くなった尾根筋に上がる。
山頂への北尾根から振り返ると、最高点が端正な山容を見せ、程なく背丈程の笹に周囲を囲まれた三角点のある山頂である。
山頂部の木に登り展望はと…天幕山・天塩岳・ニセイカウシュッペ山等が木々の間隙から遠望される。
下山は、山頂東側の岩場を避け、登りルートより多少南側の凹地沿いに下降すると、急峻な涸沢が続くが藪が薄く、このルートが正解であったと…納得しながら再び水量のあるC955の沢筋に降り立つ。
この直登沢の入口は登る際に確認したが、浅い枯水の広め凹地であり、上部へとスッキリとした急峻なる沢筋が延びているとは想像しにくい景観である。
下山しながら、三角点が設置されている宇江内山の北側には、本峰より標高が20m程高い北峰【最高点】が聳えるが、深い藪尾根であり、今回は未踏で終わったが、いつか機会があれば春山時期に再訪したいと思いつつ、再び林道に出ると一山を終える。
同行者:Ko玉氏
岩内川二俣(下の沢) 登り
3時間15分1時間10分 下り
2時間05分C730【15m滝】 2時間05分 山 頂