馬背山 どっしりとした山容
2004.10.10/複数
天塩岳ヒユッテ〜林道〜左股沢〜右岸枝沢〜東尾根〜山頂〜746〜天塩岳ヒユッテ
馬背山は、道北の名峰「天塩岳」の北側に位置する1100m級の山である。
この山は、天塩岳登山口の天塩岳ヒユッテから、多くの方々がどっしりとした山容を眼前に仰ぐが、登山を対象に考える人は稀と思える。
ルートは、標高差420mの山頂南東側の沢筋から、台地尾根を辿って頂きを目指し、下山は天塩岳ヒユッテを目標に南斜面を直線的に下降する計画である。
静寂の天塩岳ヒユッテに到着、馬背山の山容を高く仰ぎながら、同行者のKo玉氏とルートを話しているとKo玉氏が先着者の女性と御挨拶…その女性は先日のシートートムシメヌ山で御一緒したYOさんであり奇遇である。
天塩川支流沿いの林道を東側に向かうと広河原の左股沢であり、引き続く広い河川歩きに程なくC780右岸枝沢がある。
右岸枝沢に入ると予想以上に水流がある比較的明るい沢筋が続くと、C850付近から滑床が長く続いて快適な歩きを楽しむ。
C890に右岸枝沢がある…ここがルート選定のポイントとなる。…水流が続く沢筋は北東に延びるが、この枝沢入口は、浅い凹地の涸沢に木が薄く覆う景観であり、山頂尾根までは標高差約300m弱である。
C890右岸枝沢に入ると急峻な斜面が続き、50m程の高度上げまでは比較的スッキリとした沢景観が続いたが…沢形が消えるとやはり濃密なネマガリダケが出現する。
尾根筋をKo玉氏と藪を交代しつつ漕ぐが、太いネマガリダケを掻き分けると、明るさが広がる程の濃密度の藪斜面もあり、ゆっくりとした高度上げが続く。
頭上の高き尾根筋を見上げながら、先の見えない藪漕ぎもC1100で終えると、岩稜部には明るい草地斜面が広がり、開放感に浸り振り返ると天塩岳ヒユッテ越しに天塩岳連山が広がる。
急峻な斜面を這うように尾根に上がると道北の地味なる山々が遠望される。
尾根筋西側の山頂へと腰丈の灌木等を漕ぐとこんもりと盛り上がった尾根端に三角点がある狭い山頂である。
晩秋の季節に紅葉が映える山間部に天塩岳ヒユッテ・愛別岳・渚滑岳・藻瀬狩山そして利尻山【不明】が遠望され、特に前天塩岳・天塩岳・丸山の山容が間近に一望される。
予想以上に時間を費やした山頂空間を味わうと下山開始である。…ルートは単純であり、眼下の天塩岳ヒユッテを目標に下降開始である。
急峻な藪斜面に100m程高度を下げると強烈なる藪が出現…方向標定を慎重に定めながら高度を下げる…簡単に山は終わらないと痛感する。
C860で水流ある沢筋に出合うと、程なく林道に出て、静寂の天塩岳ヒユッテに到着、広場から馬背山は近傍に見えるが結構苦労したと見上げる。
同行者:Ko玉氏
天塩岳ヒユッテ 登り
3時間25分25分 下り
1時間20分左股沢 40分 C890右岸枝沢 2時間 東尾根 20分 山 頂 1 天塩岳ヒユッテから山容
2 山頂部【東尾根】
3 山頂からヒユッテ
4 山頂から天塩岳全容【右下の白い部分が天塩岳ヒユッテ】
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