シバ山 知られざる静峰
2004.10.16/単独
(高原温泉道路C921)〜徒歩(C1118〜南沢〜山頂〜東斜面〜エイエノ沢川〜C921)
シバ山は、大雪山銀座コースの白雲岳と忠別岳主稜の東方、つまり高原温泉東側に位置する1400m級の山であり、無論登山道はありません。
登山計画は、高原温泉道路C1118から入渓、南沢から山頂を目指し、東斜面を下降する右回りの周回ルートである。
国道273号線からの高原温泉道路は「6月中旬まで封鎖」であり、国道口からMTBのペダルを踏むと強い西風の木枯らしを正面に受ける。
石狩川の悠々たる流れ、次いで沼ノ原への林道二股を通過すると、ヤンベタップ川沿いの沢筋に紅葉が映える人気のない世界…静かだなァー。
国道口の封鎖ゲートより5Km地点「エイコ橋」の手前、C921の林道ゲート【下山予定点】に自転車を置いて、徒歩で高原温泉へと向かう。
道路にはタイヤ跡も完全に消えて、鹿の足跡だけが点在…今時期の高原温泉は無人となり、淋しいだろうと黙々と歩く。
C921Cから3.5Km程歩いてC1118に到着!!…沢筋は!!…涸沢であり、緩やかに登ると薄い水流が現れ、倒木を除けば歩きやすい沢筋が続く。
C1320左岸枝沢を過ぎ、C1405二俣を右俣へと次いでC1430で浅い凹地の二俣を右俣に入る。
C1430二俣から高度を10m程上げると、滝もなく落葉の歩きやすかった沢筋も終わりであり、扇状斜面に中密度の笹藪が広がる。
勾配が増した広尾根に鹿道を探しながら、高みを目指し藪を漕ぎ、平坦な台地尾根に上がると、程なく背丈程の藪に囲まれた三角点がある。
風が騒ぐ遠方に大雪山の下部が見えるが…周囲の木々に登らなければ展望は得られない山頂部である。
下山、ルートは東斜面を辿って、エイエノ沢に下降して、デポした自転車のある林道口へと向かうものである。
こちら側の東斜面は、終始ネマガリダケが濃密度であり、コンパスで方向標定を繰り返しながら、沢筋を探しつつ高度を下げる。
C1100付近で水流のある沢筋に変わり、程なくエイエノ沢の合流点に出ると林道がある。
この沢入口は、比較的規模が広いが、山頂南尾根で沢筋は消え、下山ルートに選定したのは正解であった。
木漏れ日が心地良いひっそりとした林道歩きを終えて、鎖ゲートにデポしたMTBに跨りペダルを漕ぐと、人気を感じる国道273号線が見え一山を終える。
国道口封鎖ゲート 登り
2時間35分自転車【30分】 自転車【15分】 下り
1時間40分C921 C921 徒歩【55分】 20分 C1118 エイエノ沢 1時間10分 1時間05分 山 頂 1 C921【ヤンベタップ川沿い林道口】
2 南沢
3 エイエノ沢川の下山沢筋
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