下勝北         東大雪の孤峰
        
2004.10.17/単独

シンノスケ五の沢林道〜五の沢川二俣〜西沢〜山頂(往復) 


 下勝北【しもしょうほく】は、置戸町と上士幌町の境稜線に位置する1300m級の山であり、置戸町HPには「下勝北付近の森は、原始の時代より人の手が全く加わっていない原生林」とある。
 この山は、東大雪の西クマネシリ・ピリベツ岳北方にあり、北側の「勝北峠」を挟んで「下勝北」「上勝北」の2山があり、各々3等三角点【名】がある。
 早朝、十勝三股の車中泊、窓ガラスに薄く積もった初雪に驚きつつ、登山口へと国道273号線の十勝三股北側から林道に入り、林道分岐からシンノスケ五の沢林道へと右折するとC775に河原の広い沢筋がある。
 薄化粧の雪景観、広い沢筋に入渓すると、細い水流が音もなく流れ、程なく左岸に作業道を見つけ、緩やかに高度を上げるが程なく作業道跡は消える。
 C810付近からは、岩壁が続く本格的な沢景観へと変わり、C830・C940の両左岸枝沢を過ぎると、C1020で伏流水となる。
 C1190正面の20m滝【渇水】を右岸に捲き、再び沢に降り立つと水流のある岩盤の沢筋が続く。
 涸沢となるとC1300二俣である…左俣は直接山頂へと続くが腰丈程の薄い笹斜面に急登が続き、右俣は山頂南尾根コルに至り、極めて藪が薄く、一旦尾根に上がってから山頂を目指そうと右俣に入る。
 薄く雪が積もった急斜面、重い足を運ぶと明るい南尾根のコルに上がる。…足元のカヤトに明るさが広がる中、忽然と西クマネシリ岳等の山並みが展望される。
 カヤトと低笹が続く尾根筋に、間近な山頂部が見え、爽快感溢れる歩きに程なく三角点の頂きである。
 狭い山頂部からは、ピリベツ岳・西クマネシリ岳次いで航空母艦のようなクマネシリ岳の山容が眺望される。
 この山に関する情報は皆無であり、初雪の藪漕ぎを覚悟したが、このルートは、藪漕ぎは皆無状態であり又滝等の難しい箇所もなく、比較的短時間に山頂に至れてお勧めである。

登り
2時間15分
下り
1時間25分

1 C775入渓点  
2 C1190【20m涸滝】 
3 コルから西クマネシリ岳・ピリベツ岳 
4 山頂からクマネシリ岳【左中央】 
HOME  MAP