双雲内 層雲峡入口の低山
2004.10.30/単独
清川〜メノコ沢〜〜南斜面〜山頂(往復)
双雲内は、旭川方面から国道39号線にて上川町を過ぎると、層雲峡手前の北側に位置する900m級の山である。
登山口は、国道39号線沿い清川地区の「清川小学校跡」石碑と無線中継塔が建つ、メノコ沢である。
この時期、沢筋の水量は少ないとの予想に反して、最初の渡渉でいきなり長靴が水没…今の季節は冷たいと靴下を絞る…この後も丸太から落ちる事となる。
当初、狭い沢筋に笹が広がるが、高圧鉄塔を過ぎると、薄い積雪の両岸に鹿道を見つけながら緩やかに高度を上げる。
C510からは左岸の作業道跡と沢歩きを繰り返しC530右岸枝沢を過ぎると、更に雪一色の景観が広がる。
C580二股を右俣へと次いでC620の広めの谷間に地図判読が微妙な二股を右俣へと進み作業道跡を辿る。
C670で作業道は左俣に向かい、斜面には明確なるトラバースが見られるが、正面方向の右俣に入る。
右俣からは、ニセイカウシュッペ山から派生する西尾根末端部の稜線が空際に浮かび、見上げる沢筋の頭上には地図には記載されていない岩壁が迫力ある。
切れ込んだ沢筋に足を踏み入れ、C685右岸枝沢が山頂ルートへのポイントになったと下山時に確認する。
C685右岸枝沢を通過すると、これまでの河原歩き状態から一転して急勾配の沢筋が続き、左岸の岩壁を間近に見ると沢型も終わるが手掛かりが乏しい。
やや緊張した時間が流れ、岩壁を眼下にしてC830から振り返ると、黒岳〜愛別岳の高峰が厳冬の世界である。
中密度の笹藪を漕ぎ、C875で北側が緩斜面となる尾根に上がり、快適とは言えない歩きに程なく平坦台地の山頂部が広がる。
この特徴のない台地での笹藪歩きに、三角点を探すのは結構大変と思え、この時期は積雪により笹が埋もれているのはありがたい。
白きニセイカウシュッペ山を樹林の間隙に眺めながら、GPSで三角点付近に到着するが、周囲には何の標示等を発見できない。
下山は、C685右岸枝沢へと直線的に向かい、急峻な斜面の木々に掴まり次いで薄い笹藪に高度を下げるとC685二俣であり、このルートが正解と知る。
広い谷間の沢筋左岸沿いには、登る際には切れていると思えた作業道跡もC515付近まで続く。
この山は、国道39号線を往来する程に気懸かりであったが…この次は、層雲峡独特の景観である柱状節理の断崖絶壁を間近に眺められる「残月峰」をと思案する。
登り 1時間50分 1時間30分 下り 追伸:写真処理を間違えて、沢筋等の写真がありません。
1 山頂部
2 下山時の大雪山
HOME