班渓山            道北の静山
        
2004.11.23/単独

比布スキー場〜和寒林道〜愛別ドングリの森【林道】〜南西斜面〜山頂(往復) 


 班渓山【ばんけやま】は、道北の塩狩峠東側に位置する800m級の山であり、無論登山道はありません。
 登山口へと…比布スキー場傍の最終人家から比布川沿いに林道は続くが、積雪が予想以上であり、山頂取付点まで林道6Km以上の歩きを強いられる。
 水量が豊富な比布川左岸沿いの林道は緩やかに延び、砂防堤次いで解放ゲートを過ぎるとC360林道分岐であり、左折すると和寒山東側へと向かう。
 林道分岐を引き続き直進するとC475地形結節点であり、「朝日町/笹の平」と「協和/愛別」方面への林道分岐である。
 「笹の平」標識を過ぎて「愛別ドングリの森」看板を見ると正面に「こんもり」とした山容が目標の班渓山…結構遠くに感じる。
 幹線林道を離れて、班渓山南西に延びる作業道に入ると、積雪量が一層増して「スノーシュウ」を装着すると威力抜群である。
 作業道から広尾根に取り付くと、笹等の凹みにスッポリ埋まる場面も多々であるが、雪が濃密な藪を埋めているのは感謝である。
 広尾根に取り付くも再び作業道と交叉する事となり、しばらく作業道辿るが遠回りとC675からは、山頂までの標高差150m程の斜面に取り付く。
 この南西斜面は、無雪期であれば濃密なる藪に苦労するだろうと、緩やかに続く広い斜面に高みを目指すと「小熊の足跡」と幾度か交叉する。
 足跡を離れるように進むが再び発見…あまり良い気持ちではないが、「あいつ/熊」も私とお話しを積極的に望まないだろうと思い進む。
 周囲に道北の無名の山容が広がる頃、平坦な台地地形に上がると山頂部であり、GPSで「三等三角点/三角点名(般渓山)」を探すが雪に埋没である。
 疎林に囲まれ標示テープ等も何にもない頂きからは、昨年の初冬に苦戦した「和寒山」の無線反射板と「笹の平」へと山腹を直線的に続く林道が印象的である。
 下山は、今年随分と藪漕ぎをしたが、この時期の特性を活かしてと、自由に斜面を動き回り、高度を下げて沢筋を渡ると林道に出る。
 往復13Km程の林道歩きの末の、地味なる「道北の一山」であるが、予想通り夏は手強い藪漕ぎの山であると、満足しつつ振り返る。

比布スキー場
登り
2時間55分
1時間35分 下り
2時間10分
愛別ドングリの森
1時間20分
山  頂

1 林道【砂防堤】  
愛別ドングリの森から山容
3 山頂部 
4 山頂から和寒山/笹の平 
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